上半期が終了した。
中央卸売市場という仕組みが日本に整備されて以来、おそらく最低最悪の年を今、我々業界人は経験している。
昨年度(平成301年度)もひどかった。
半数近くの卸売業者は決算で営業赤字に陥った。
うちの会社も青色吐息の散々な数字だった。
その昨年度より、今年の上半期はまだ悪い。
上半期決算は間違いなく赤字だ。
とにかく、市況低迷が長すぎる。
野菜・果実ともに長期低価格になやみ、利益がとれない状況が終わらない。
この夏の猛暑を過ぎて、やや回復のきざしありと思われているが、なんだこの日中の暑さは。これでは秋の消費はまたストップする。
そして、消費税増税が明日から始まる。
青果物は軽減税率適用とはいえ、全体の景気が冷え込むのは明らかなので、まったくいい条件ではない。
そして、構造的な問題も大きい。
産地指値と市場集約傾向は系統出荷団体による卸売市場たたきではないかといいたくなるほどだ。
卸売市場が実勢相場よりも高い値段で仕切っているからこそなんとか日本の園芸農家は息をしている側面があるが、それをちゃんと理解している人は外部に少ない。
明日からの下半期、なまじっかなことではプラスに展開できない、極めて厳しい状況である。
しかし、いつまでも負けてはいない。
かならず最後には勝つ。