ポイントカードが嫌いだ

世の中は消費税増税よりも、キャッシュレスによるポイント還元に沸いている。
政府の思わく通りだ。

しかし私はそもそもポイントカードとそのものが大嫌いである。
ポイントカードは客を囲い込むためのまやかしみたいなものだと思っている。

ポイントはその分が値引きになる制度だが、その企業内ではポイントは経費とされるはずだ。
適切な営業利益を残すには、ポイント分を上乗せした価格設定になる理屈である。
結局、消費者はポイントで得すると思いこまされてせこせことカードを使い分けることに腐心する。

なんのことはない、最初からポイント分を値引きした値を上代価格にしてくれよ、と言いたい。
でもそうするとその会社はポイント制も導入していないサービスの悪い会社と思われてしまう。だから猫も杓子もポイントカードを導入するのだ。

得しているように思わせて、ちゃっかりその分は価格に転嫁している。
だからまやかしだと言っている。

カードだけで何十枚もある。
店に応じてカードを選びなおし、手間暇かけて1回の買い物でたった数円のバックマージン得る。
なんだか乞食になったような気分だ。

キャッシュレスの促進も大いに怪しい。

キャッシュレスにすると税金を原資とする還元を受ける。


そして。、お年寄りはキャッシュレス化がなかなかできない。
つまり、これは単純に、弱者差別の制度ではなかろうか。

ほんとかウソか、キャッシュレスはその人がいつどこで何を買ったかがすべてのデータをつかめるから、政府は国民を完全に管理することができるという説がある。

これが本当なら、キャッシュレスキャンペーンなんぞは国家の陰謀である。

スマホをかざすだけでシャリ~ンと決済されるキャッシュレスは便利だし、私はこれを利用する。しかし、便利だから使うわけで、理由のわからないご褒美は別にいらない。

ついでに言うと、一部のキャッシュレスで20%の還元とか、ある確率で全額返済とか、これはまっとうな売り買いの世界ではないだろう。お祭りの縁日にあるくじ引きの世界だ。

なにか、これら一連の時流は、消費者を「ほ~ら、得でしょ~!?」とだまくらかしてるような、或いはバカにしてるような気がどうしてもする。

だから、心情的にはすべてのポイント、すべての還元を拒否したいのだが、上記のとおり、これは自分にとって単純に不利益になるから、屈辱を胸に抱えながらもポイントカードやスマホを提示し続けている自分がいる。
不本意だ。