昨晩の興奮が冷めやらぬ。
日本28-21スコットランド
日本代表は史上初、4連勝でワールドカップのプール戦を堂々一位で終了し、ベスト8進出を決めた。
1)にわかポイント1
まず、試合を決行したことが何より素晴らしい。
台風19号で開催すら危ぶまれた。
もし中止となれば規程で引分けとなり、日本は闘わずして決勝トーナメントに進めたが、その展開を期待するのは日本人のメンタリティーではない。
たとえ大敗し、4年前の悪夢を再び繰り返すことになったとしても、試合は開催してほしかった。
運営スタッフの陰の奮闘努力に賛辞を送りたい。
2)にわかポイント2
ラスト20分はまさに死闘と呼ぶにふさわしい内容だった。
後半、28-7から2トライを返し、さすがスコットランド、28-21まで迫った時、まだ20分以上の残り時間があった。
結果的にこの後、両軍1点も取れずに試合は終わる。しかし、試合が膠着したわけではなく、息をもつかせぬノンストップの攻防が続いた。
大男が大男を吹き飛ばす。
崩れてもつれたところに大男達がさらに何重にもぶつかり、ラックをめくり上げていく。そのド迫力たるや凄まじの一語だった。
最後、ラックから出たボールを山中が蹴り出した瞬間、一気に歓喜が押し寄せた。
この緩急の激しさはラグビーの真骨頂だ。
3)にわかポイント3
稲垣がトライを決めた。
代表7年間で初めてのトライだった。
彼は試合後のインタビューで、台風19号に被災した人々を気遣うコメントを発信した。
なんと知的で情感に富むことか。
ラグビー選手にはインテリジェンスを感じることが多い。