つい先日、ケニアのコスゲイが2時間14分4秒で女子マラソンの世界記録を更新しました。1km平均3分10秒です。 そして男子では、非公式タイムながらケニアのキプチョゲ1時間59分40秒で走破しました。1km平均2分56秒です。
お二人ともおバカさん、と言いたいくらい、常軌を逸したスピードです。 私のちょうど倍のスピードです。
1kmだけでいいから持てる力を全て出し切って走れ!と言われても私はおそらく上記のタイムでは走れないと思います。
そんなことはどうでもいいです。 私は私の世界で楽しみます。 金沢マラソンを一週間後に控えたきのう、朝6時から9時過ぎまで30km走りました。
30kmにするか20kmにするか、それとも10kmに止めとくか、かなり迷いました。 本番前にロングランを踏んでおくことは、強い足を作るためにも自信と安心感を持つためにも必要なことです。
しかし下手すれば本番まで疲れが抜けない可能性があります。 ロングランはできればもう2~3日前にやっておきたかったのですが天気が悪かったのです。
幸いきのうは天気も良く、ロングランができる最後のチャンスでした。 まあ、時間はかかっても距離だけ踏んどくか…という軽い気持ちでトライすることに。
しかし、これが悪かったのか、ラスト10kmはかなりこたえました。
マラソンというのは本当に不思議です。 最初の5km、10kmは体も軽く、呼吸も楽で、あっという間に過ぎてしまいますが、15kmあたりから一気に足は重くなります。
“どんなに苦しくても走り抜いてやるぜ!”とスタート前は息巻いてますが、終盤になると”もう無理、歩こう…”てな根性なしに成り下がります、いとも簡単に!
もし自分が拷問を受ける羽目になったら、愛する妻やかわいい子どもの隠れ家もあっという間にばらしちゃうんだろうなぁ。
30kmはほうほうの体で走り終えました。 もう一歩も歩けません。
でもマラソンというのは本当に不思議です。 1時間もたつと、足も体もなんだか心地よい疲労感に変わります。 そして「よっしゃ、トレーニングとしては上々だ」という明るい気分になれるのです。
これで夕飯にビールをごくごくやれたら本当に幸せなのですが。 一応、レースが終わるまでの一週間は禁酒に設定しました。
自信はあまりないのですが、今度の金沢マラソンの目標は4時間切りです。