あす10月27日は第5回金沢マラソンです。
金沢駅地下ではランナーの受付が始まり大変にぎわっています。
また毎年、大会前日はホテルで前夜祭が行われるのが恒例になっています。
私はバナナ提供のスポンサーの一人として参加しました。
本当の提供者はドールですが、そのドールにバナナを提供“させた”企業という微妙な立場ながら招待状が来ているのです。
前夜祭には主催者である金沢市長をはじめ、県知事、北國新聞社会長などお偉方、スポンサー、ゲスト(著名人)が集います。
著名人として今年いらっしゃったのはアテネの金メダリスト・野口みずきさん、カンボジア人(?)・猫ひろしさん、タレント・おのののかさん、アントニーさんなど。
こう言っちゃ失礼ながら、例年よりやや小粒です。
ただ、前夜祭の参加者は一般開放ではなくスポンサー関係者が主ですから、言わばお行儀のよい会というか、あんまりみなさんミーハーミーハーしていません。
なので、ゲストに話しかけたり、一緒に写真撮影をお願いしたりということが割とたやすくできる良さがあります。
数年前は地元出身の女優・田中美里さんやアスリート系タレント・長谷川理恵さんと結構長い時間お話ができました。
昨年は目玉中の目玉、今や大物女優の地元出身・浜辺美波さんが来場し挨拶されましたが、一瞬目を離したすきにもう退出され、記念撮影は見事空振りに終わりました。
今年、おの ののかさんも同じように途中で姿が消えていました(笑)。
猫ひろしさんはいたって謙虚です。
昨年は真っ赤なTシャツ姿でひときわ“浮いて”いました。
今年はビシッとスーツに身を包んでいたので「今年は決めてきましたね」と言うと「昨年は空気を読まずに来てしまったので、今年は反省しました」とおっしゃいました。
野口みずきさんは人格者です。
この方のスピーチには本当に熱があります。
大会を盛り上げよう、マラソンを広げよう、そのために自分はできる限りのことをしよう、という誠意にあふれています。
前夜祭が開かれるマラソン大会は珍しいそうです。
それはそうでしょう。これだけでもかなりのお金がかかっています。
前夜祭はスポンサーのためのイベントです。
裏の返せば、ランナーのためのイベントではない。
だから「調子はどう?」とか「明日はどんな走りをしようか」といった会話は前夜祭会場ではほとんど聞こえてきません。
それでいいのです。それでいいのですが、金沢マラソンの主役はあくまでも「ランナー」と「現場スタッフ」と「沿道の応援者」の三者であって、前夜祭の空気はそれとはまったくずれたものであるという自覚だけはすべきでしょう。
雨が降るとランナーはつらい、スタッフは苦労する、沿道者は寒い・・・。
そういう空気を知らない人がお気楽に「明日は絶対に降りません、私が言うのですから間違いない」などというと、もちろんユーモアで言っているのは重々承知ながら、冷たい雨に実際に打たれて走っているとその言葉が思い出されて無性に腹が立ったりするのです(笑)。
まあそんなことはどうでもよく、毎年、この前夜祭はスポンサー(?)の特権で楽しい思いをさせていただいております。