加賀野菜の認定や普及振興を担っているのは「金沢市農産物ブランド協会」です。
ブランド協会は、1997年に地元の伝統野菜を守るために設立された組織で、行政(金沢市)、農協・農業生産者、金沢市中央卸売市場の業者(当社と仲卸組合、小売小組合)、識見者で組織されています。
行政を頭に様々な方面の関係者が構成メンバーになっているのがミソで、しかも誰もが「自分ごと」と考えてきたからこそ、加賀野菜のブランド力は高まったのだろうと思います。
今日11月25日、定例の委員会が開催されました。 不肖にも私は副委員長という立場です。
実は、ここ数年来、協会の活動は低調だったと思います。
へた紫なす、ズイキなどは生産者が一人しかいなくなり、つるまめやからし菜は金沢よりもお隣の白山市や小松市の方が生産量が大きくなってしまったくらいです。
しかし、ここからはまた盛り返せるのではないかと期待しています。
今回の委員会で提示された事業案は、生産振興を本気で考えたモノばかりでした。
・加賀野菜希少品目生産振興事業の立ち上げ
・栽培奨励金制度の創設
・金沢農業大学研修制度で希少品目の栽培をメインカリキュラムとする
・ポスター、認証シール、ブランドマークデザインの一新
などなど、うわべだけではなく、かなり”実”がある印象です。
私も付け足しながら、一つアイディアを披露させていただきました。
いわば、「加賀野菜大賞」というイベントの立ち上げです。
加賀野菜の生産者は、地域地域、在所在所の寄り合いは頻繁にあるものの、加賀野菜関係者全体での交流は意外と少ないのです。
だから、年に一度関係者が集い、例えば年間出荷額No.1を表彰したり、新人賞、伸び率No.1賞、功労賞など様々な角度から光を当て、生産者のモチベーションを高めます。
また、例えば加賀野菜創作料理にも賞を制定すれば、料理店を巻き込んでのプロモーションになります。
小売業者に対しても、売り方を評価するような賞を制定すれば、それこそ「提供店」のメリットが出てくるというものでしょう。