きのう、金沢市中央卸売市場で社会福祉施設への食品寄贈式が執り行われました。
毎年この時期、金沢市中央卸売市場の卸3社(丸果石川中央青果(株)、石川中央魚市(株)、ウロコ水産(株))から、金沢市内の社会福祉施設に、バナナ、みかん、えびフライ、かまぼこ、ちくわといった食品が寄贈されます。
児童養護施設など12施設で暮らす人たちが、年末年始を楽しく過ごせるようにと、市場開設以来続けてきたことです。
今年で54回目となる恒例行事です。
金沢市内の施設で暮らす人たちは約480人ぐらいだそうです。
わが社・丸果石川中央青果・・・みかんとバナナを各34ケース
石川中央魚市・・・かに風味かまぼこ420パックとビタミンちくわ465パック
ウロコ水産・・・エビフライ624パック
式では寄贈者を代表してウロコ水産(株)の川邉俊彦社長があいさつし、金沢市福祉局から各社に感謝状が渡されました。
最後に施設代表の方が謝辞を述べられました。
中央卸売市場の卸売会社からの社会貢献であり、開設以来続けられてきたことはとても素晴らしいことです。先人たちのご尽力にも感謝したいと思います。
ただ素朴な疑問ですが、50年以上にわたり、ずーっと、みかん・バナナ・かに風味かまぼこ・ビタミンちくわ・エビフライなのでしょうか。
このあたりははっきりわかりませんが、水産としてはまさか鮮魚をプレゼントするわけにはいかず、加工品である練り製品と冷凍食品に落ち着くのはわかります。
また、ビタミンちくわといえば石川県の会社「スギヨ」が全国シェアもかなりのウエートを占めているだけに、採用されたのもむべなるかなです。
でもこのラインナップはいかにも「昭和」な感じがします。
(「昭和な」という形容動詞は正式にはありませんw)
未来永劫、この五品でいいのか。
福祉施設の子どもたちは果たして「わーいわーい、みかんだー、バナナだー」と言ってX’masを喜んでくれているのか。
いやいや逆に「X’masならせめていちごかデコポンぐらい持って来いよ」なんて言ってるかもしれません(笑)。
もしもだ~れも何にも感じず、何にも考えず、当たり前のこととして年間恒例行事をこなしているだけだとしたら、ちょっと立ち止まってみるのも必要なんじゃないかと思いました。