1月5日のことですが、石川県資本のスーパーマーケットの雄、マルエーの役員御一行が年始のご挨拶に見えられました。
マルエーは元日から3日まで休み、4日から営業にしました。
三日間も店を休んだのは私が知る限りマルエーだけです。
もちろんこれは、従業員にお正月休みを取ってもらうため。
でも昨今のスーパー同士の激しい競争の中、大きな決断だったことでしょう。
マルエーの山本隆会長は、
「1月3日にすることがなく、家で暇を持て余した」と笑われながらも「従業員から『ありがとうございました』とお礼を言われた。考えてみれば、休んでも別段何でもないんだから元々無理して早く開ける必要はなかったんだ」とおっしゃいました。
仮に全ての小売店舗が正月三ヶ日を休むとしたら、それなりに困る市民が出るでしょう。でも、大多数は「それなりに」困るだけであって何とかなる。ましてや正月はそんなものだという感覚が普通になれば、買い漏れがないように年末商戦はもっと活況を呈するでしょう。メリハリがあった方が世の中はいいんです。
是非、マルエーが成功例となって、年末年始のお休みを各会社は精力的に増やして欲しいと思います。
この日一番感激したのが山本会長の次のお言葉です。
「丸果はね、生き残らなければいけない企業なんです。マルエーも生き抜きます。ローカルスーパーの存在価値は何なのか。それは地域の食を守ってしっかり提供することです。地域には地域の食があるんだから。そして、その大元を担っているのが卸売市場であり丸果なんです。だから我々は、生き残れるか、ではなく、生き残らなきゃダメなんです。」
本当にその通りだと思います。
山本会長、力強いお言葉、ありがとうございました。