遠藤と炎鵬。
現在、角界で人気トップの二人であり、どちらも我が石川県出身の力士です。
遠藤は能登の穴水町出身、炎鵬は金沢市出身です。
遠藤は相撲のため中学から金沢の学校に通っており、二人は中学高校の先輩後輩の間柄になります。
その二人が今日、初めて顔を合わせました。
遠藤はここまで6勝1敗で、優勝争いに絡む好調ぶり。
なんといっても初日に横綱鶴竜、2日目横綱白鵬、3日目大関豪栄道を破るという快挙を成し遂げています。
対する炎鵬は角界一の小柄な体で動き回り、3勝4敗ながらも相撲内容はとても良く、幕内に入っても十分にやっていけるだけの実力を兼ね備えてきた感があります。
この一番は、相撲ファンにとって極めて魅力的な取り組みです。
双方がご当地力士とは。なんと贅沢なことでしょうか。
ん?
アナウンサーや解説者がどちらのことを話しているのかが聞き取りにくい。
そうか、「えんどう」と「えんほう」。
ほとんど同じなんですね。
意外にも初めて気がつきました。
結果は、後輩の炎鵬の完勝でした。
遠藤としては不本意な一番だったことでしょう。
炎鵬は舞の海のようなトリッキーさではなく、スピードを駆使し相手を翻弄する相撲です。
遠藤も地力は付いてきたと思いますが、大関・横綱を狙うにはまだまだ力不足と言わざるをえないです。
ともあれ、大変すばらしい逸材二人。
これからも大いに活躍してほしいです。
遠藤(えんどう)
前頭筆頭 追手風部屋
29歳 石川県穴水町出身
金沢市立西南部中学、金沢学院東高校、日本大学経済学部
炎鵬(えんほう)
前頭5枚目 宮城野部屋
25歳 石川県金沢市出身
父と兄は北國新聞社勤務
金沢市立西南部中学、金沢学院東高校、金沢学院大学人間健康学部