二宮清純氏講演会
2020年1月20日(月曜)
ホテル日航金沢
第25回北陸中央会
エディ・ジョーンズが日本ラグビーを強くした。
彼が最初にやったことは、選手の携帯電話いじりの禁止だった。
選手はいつも下を向いて携帯をいじり、人と会話をしない。
下を向くな。相手の目を見て話せ。
コミュニケーションと業務連絡は違う。
※(感想)今のわが社は確かにコミュニケーションが取れていない。報連相をしっかりやれ!といっているのも、業務連絡をしろと言っているに過ぎないな…。
また彼は、試合では登録選手全員を使い始めた。23人。
リザーブ選手という呼び方をやめた。
インパクトプレイヤーと呼んだ。
その最たる者が田中史朗。
選手一人一人に「居場所」と「出番」と「役割」の3つが与えられていること。
それがワンチーム。
日本の野球、サッカーは近年は世界との競争に遅れ、マーケット規模は沈滞ムード。
かつて、日本にやられると危機感を感じたメジャーリーグ、プレミアリーグが奮起して大拡大した。
いつしか、日本プロスポーツは競争を正面からしなくなった。
しっかり競争をして、変わっていかなければ世界には勝てない。
広島カープが生まれ変わった理由はトイレの改修だった。
放映権ビジネスから入場券ビジネスに変わったのを捉え、女子トイレを改修した。
トイレ内はラジオが流れ、全面鏡張り。
その結果、「カープ女子」が増えた。そして女子が男子を連れてくるようになった。
ビジネスの原点は女性である。
※会社は女子トイレをきれいにしろ!
川淵三郎。
この人の登場によって日本プロスポーツ界は変わった。
川淵三郎の呼称は「キャプテン」。名付けたのは私だ。
当時は独裁者とバッシングされた。
リーダーが変われば組織が変わる。
人間は諦めてはいけない。
①スポーツを地域に取り戻す。
②スポーツを産業振興のキラーコンテンツにする。
この二大コンセプトを信念として突き進んだ。
新しいことをやろうとすると抵抗勢力が必ず出現する。
①時期尚早 =そう言う者は100年経っても時期尚早。
②前例がない =200年経っても前例がない。私にはアイデアがありませんと言っているのと同じ。
リーダーの決意は重い。
リーダーの言葉は重い。
21世期のリーダーに必要なもの3つ。
①Passion ぶれないことが大事。
②Mission 崇高な使命感。
③Action 実行力
そして、& Vision
地域はどこを目指すべきか。
ここに生まれてよかったね、と市民が心から思える街づくり。
地域を愛し、地域に誇りを持つ心のインフラ作りが何より大事である。
文化や芸術が入ったライフラインとなるべき。
※金沢に誇りを持て。
※うちの会社に対する社員の思いも同じだ。うちは石川県を豊かにするんだ、というミッションを持っている。
若者が離れる場所はダメだ。
若者が離れる理由…娯楽を求める。娯楽がない街は廃れる。
オリンピックよりもパラリンピックの成否が日本の民度を測る鍵となる。
障害者スポーツは健常者スポーツの未来の姿だ。
これを機に、完全バリアフリー化などやれることはやっておこう。
今の時代は誰も先が読めない!
わからないことを自覚しながらも3手先を読むのが大事である。