共創型観光産業展開プロジェクト強化合宿
場所:ホテルアローレ(石川県加賀市柴山町)
金沢大学客員研究員を企業が受けいれ、会社内の課題解決にあたってもらうとともに、客員研究員同士でワーキングし、未来の観光ビジネスのあり方を探る「共創型観光産業展開プロジェクト」が始まって早くも4ヶ月が過ぎようとしています。
今回、最終成果発表に向けての中間点にあたる強化合宿が開かれ、企業側にも参加要請が来たので行ってきました。
研究員の方々の研修風景を傍聴するだけだろうとタカを括っていたら、なんのことはない、経営者テーブルというのに座らされてがっつりブレストをやらされました。
テーブルを囲んだのはホテル経営者、タクシー・バス会社、お菓子メーカー、IT業者、そして私です。
この畑違いの業種ばかりで、さて、共通課題は何ですか、何をコラボできますかっていうテーマについて1時間半でまとめて発表しなければいけません。
結構な無茶ぶりですね。
幸い、みなさん前向きな若い経営者ばかりで、議論にも慣れていらっしゃり、それなりの意見交流になりました。
でも、結果発表で議論のあらましを説明すると、研究員の一人が手を上げ一言、
「で、何すんですか?」
お、おい、我々は1時間半に初めて会って名刺交換したばかりなんだぞ。いきなり議論しろ、アイディアまとめろってさっき言われたばっかなんだぞ。その容赦ないつっこみは何だ。これだけ付箋を書くだけでも大変だったんだぞ、と文句言いたくなりましたが、たしかに「で、この後どうする?」っつうまでには行ってませんでした。
すると日本人材機構の山本美樹夫氏が
「あ、私は聞いてて思いましたよ。金沢食文化の『シンクタンク構想』ですね」
とさらっとおっしゃいました。
おおっ、なんかすげー!
KJ法は何度かやったことはありますが、苦手意識があります。
思いつくまま付箋を書くまではいいのですが、その後のグルーピングがよくわからない。
ああ、これとこれは結ばれますね、あ、こっちの方が近いかな…?
なんてスラスラ付箋を貼り替える人は凄いと思いますし、
ましてやグチャグチャの模造紙を「これ」と一言で表しちゃう人って天才です。
このプロジェクトは大学の学問でもあるので、少し概念的すぎる部分もありますが、優秀な人たちって世の中にはたくさんいるなぁということを再認識させてくれる貴重な場であります。