SDGs(エスディージーズ=持続可能な開発目標)の勉強会がありました。
講師:高 穂栞(まどか)さん(フラップグループ取締役)
場所:金沢市中央卸売市場管理庁舎会議室
今、旬の(?)SDGsです。
Sustainable Development Goalsの略。
持続可能な開発のための17のグローバル目標と169のターゲット(達成基準)、さらにそれを具体的にした232の指標からなる、国連の開発目標です。
「旬の(?)」と書いたのは、これが世界的に機能して企業のスタンダードに定着するのか、単なるスローガンに終わってしまうのかは未知数で、下手すればLOHASのように死語になる可能性もたぶんに含んでいると思うからです。
この何とも抽象的な行動計画を、私ら卸売市場業界がどう具体的に現実化するかが問われているのです。
この勉強会の良い点は、講師の方がちゃんと卸売市場“向け”に内容を作って下さっていることと、1回だけでは消化不良だからちゃんと2回目も用意されているところです。
卸売市場が取り組めるであろうと講師の高先生が挙げられたのが17のうちの11項目です。
2)飢餓をゼロに
3)すべての人に健康と福祉を
5)ジェンダー平等を実現しよう
6)安全な水とトイレを世界中に
8)働きがいも経済成長も
11)住み続けられるまちづくりを
12)つくる責任、つかう責任
13)気象変動に具体的な対策を
14)海の豊かさを守ろう
15)陸の豊かさも守ろう
17)パートナーシップで目標を達成しよう
うーん、やっぱりもや~っとしてますね。
どれかをちょいとつまみ、たまたま手掛けてたことと結びつけ「SDGsやってまーす」てな感じで済ませられますね。
そんなんじゃいかーん!!
いまと同じ経営、やり方で会社を変わらず継続できると思いますか?
と勉強会では問われました。
もちろん答えはNoです。
今は具体的なことはわかりません。
それは来月の第2回勉強会に見えてくる…ことを期待します。
蛇足ですが、勉強会の中で仲卸組合事務局長の戸藤さんが発言されたこと「経済成長と社会的包摂と環境保護の3要素の向上と調和がSDGsには不可欠って言うけど、そりゃあんた不可能ってもんです。社会主義じゃあるまいし」っていうコメントが今日一番説得力があったのも事実です。
次回の勉強会は2月13日です。
SDGsの17項目
1.貧困をなくそう
あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ
2.飢餓をゼロに
飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する
3.すべての人に健康と福祉を
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する
4.質の高い教育をみんなに
すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する
5.ジェンダー平等を実現しよう
ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る
6.安全な水とトイレを世界中に
すべての人に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する
7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに
すべての人々に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネ ルギーへのアクセスを確保する
8.働きがいも経済成長も
すべての人のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を推進する
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
強靭なインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、技術革新の拡大を図る
10.人や国の不平等をなくそう
国内および国家間の格差を是正する
11.住み続けられるまちづくりを
都市と人間の居住地を包摂的、安全、強靭かつ持続可能にする
12.つくる責任 つかう責任
持続可能な消費と生産のパターンを確保する
13.気候変動に具体的な対策を
気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る
14.海の豊かさを守ろう
海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する
15.陸の豊かさも守ろう
陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る
16.平和と公正をすべての人に
持続可能な開発に向けて平和で包摂的な社会を推進し、すべての人に司法へのアクセスを提供するとともに、あらゆるレベルにおいて効果的で責任ある包摂的な制度を構築する
17.パートナーシップで目標を達成しよう
持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する