妻がミュージカルを始めまして?
きょう16日、金沢市民芸術村パフォーミングスクエアで「ゴスペル ミュージカル ワークショップ 第1期成果発表会」が開かれました。
これは金沢を拠点に活動するコーラスグループ「VOX OF JOY Choir(ボックス・オブ・ジョイ・クワイア)」が試みる初のミュージカルテーストのステージで、地元ミュージシャンの中田理恵子さんが企画・指導するものです。
私の妻がこのコーラスグループの一員なので、なんと私の妻がミュージカルデビュー(!?)となった記念すべき(??)日となりました。
夫の私が20代後半で引退した世界を妻が30年ぶりに再開するとは何の因果でしょうか。
この発表会のため、VOX OF JOY Choirのメンバーに加えて一般市民にも参加を呼びかけ、総勢40人の所帯がミュージカルのレッスンを一から学びました。
劇団四季の元役者で今は数々のミュージカルやショーの演出・振り付けに携わる松本和宜氏が指導にあたりました。
プログラムは、40人を6班に分けて進みました。
各班2つの演目があって、ひとつ目は「レ・ミゼラブル」の名曲「One day more」を披露。
二つ目は一人ずつ自分の大切なものをテーマに独白した後、チームで「VOX OF JOY」のオリジナル曲「We Love」を歌って踊る、コーラスラインもどきのような出し物を演じました。
出演者のみなさんのひたむきに頑張る姿勢は好感が持てました。
一方で、その歌にその振り付けはないやろ…、みんな視線が上すべりしてエネルギーが抜けちゃってるな…と、ダメ出ししたい気がムラムラと沸き起こった私でありました。
30年前まで瓦乞食だった役者崩れのくせに(自虐笑)。
さて、「VOX OF …」はゴスペルミュージックの歌のグループです。
それが何を思ってミュージカルに挑戦することにしたのか。
これは中田理恵子先生に聞いてみなければわかりません。
歌とミュージカルは親戚?
そうとも言えますが、かなりリスクを伴います。
歌のステージで素晴らしい感動を与えられる人も、ミュージカルになると全くだめになるかもしれません。
普通の芝居とミュージカルもお隣さんのようで実は随分異質です。
ミュージカルはちょっとずれるととてつもなく痛~い思いを演者・客ともに与えてしまう世界です。
今回は生徒さんたちの発表会であり、その内容は文字通り「発表会」レベルのものでした。
これからもチャレンジは続き、来年にはオリジナル台本をようして本作品を上演するプランだそうです。
持ち前の秀逸な音楽センスを最大限に活かした独自路線のミュージカルに仕立てらえることを期待します。