マルエーMD研究会 基調講演(岩出雅之氏)

マルエーMD研究会 基調講演
「常勝集団のプリンシプル
〜自ら学び成長する人材が育つ心のマネジメント〜」

岩出雅之氏
帝京大学スポーツ医科学センター

リーダーの資質とは=足らざるを知ること、即ち無知の知
自らが変わり続けることが必要。
時代とともに必要なリーダー像が変わっていっている。
自分が勝ちたい勝ちたいと思っていたら勝てなかった。
選手を幸せにしてやりたいと思ったら勝てるようになった。

インティグリティ(高潔)
風通しの良さ
明確な方向性
失敗への寛容な風土

管理と放任の間にある
今の人たちは管理されるのを嫌うが放任ばかりでもだめ。とても難しいバランス感覚。
指導者の役割は「気づかせること」「分かり合うこと」
今は引っ張れば引っ張るほど溝ができていく。
指導をするな、商談をするつもりで。

幹部リーダーを通して組織をコーチングすることが大事。ティーチングではなく。

不満の多い組織…奴隷のような指示命令
若い人たちを楽しませることが大事。=Play=内発的動機

話をするんではなくて問いかける
話をしても成功体験を話しているだけで相手に身にはならない。
選手に選手を教えさせる。お互いにコーチング。組織ではみんながティーチャー。

自己能力の自己評価
30% 40% 30%
O O D A を回す Observer見る Orientわかる Decideきめる Actionうごく
2017年度のテーマ「楽しむ力」

学びて然る後に
「足らざるを知る」
ー欲求と理性の共同作業ー

9連覇時、岩出監督は4年生に対し「とにかく、1年生に対してはラグビーをやることが楽しいと思わせることに全力を傾けろ」と命じたそうです。
上から奴隷のように扱っても辞めていくかパフォーマンスを落とすだけ。
なんと4年生が便所掃除したそうです。
(今回、このエピソードは語られませんでしたが、以前、氏の講演を聞いたマルエーの山本会長から教えていただきました)