高松市中央卸売市場運営協議会研修会

高松市中央卸売市場運営協議会研修会

高松青果・齋藤良紀社長から、高松市場の卸・仲卸らで組織する運営協議会の研修会で講演して欲しいとの依頼を受け40分の講演を行いました。
与えられたテーマは「行政や開設者と市場内業者との連携について」。
今までやったことのない難しいテーマでした。

ない頭をひねって、ブランド認証、錬成塾、クリーンサービスなどを例に金沢市との市場の連携事例を紹介しました。

①ブランド認証・・・加賀野菜、ルビーロマンなど石川県のブランド農産物はほとんどすべてが行政(市や県)とJA(全農や単協)と市場の三者が中心になって協議会を作り、そこで規格を決めたり出荷日・出荷ルールを定めたり、販促シナリオを作ったりして育てていきます。
②錬成塾・・・卸、仲卸、開設者から若い幹部候補生を出し合って、これからの市場はどうあるべきかを議論し、発表していく勉強会です。
③クリーンサービス・・・金沢市が施設を建て、それを株式会社クリーンサービスが業務委託を受けてゴミ処理・発砲スチロール溶融・魚あらの堆肥化の事業を行います。株主は市場の卸・仲卸・そして行政です。

金沢市場しか知らない私としては、行政と市場との連携は当たり前だと思っていました。
しかし、市場によってその連携度や親密度はかなり温度差があるようです。
講演の中身は私としては練り上げ不足というか、今ひとつの不本意なものでしたが、みなさんとても真面目に聞いてくださって、おおむね好評だったようでほっとしました。

同日、同会場で、農林水産省総合食料局卸売市市場室長の武田裕紀氏の講演もありました。
武田室長の講演は「各市場は取引ルールをどうするかという議論ばかり目立つが、人口・立地・地域性を分析し、各市場の個性を明確にすることが一番大事である。その個性を生かすためにはどんな整備が必要かを考えるべき。また、市場内物流の自動化の可能性も今後は検討してほしい」という趣旨のお話でした。