JA帯広川西の新パッケージ「長芋」に注目

丸果の長芋販売担当、吉村君

今、世間はコロナウイルスに打ち勝つ食材として「長芋」に熱い視線を送っています。
あのネバネバが人間の免疫力をアップしてくれるというのです。

そしてこの「十勝川西長いも」は、まったく別の意味でも注目です。
長芋は普通、中におが屑をいっぱいに入れた箱に詰めて運びます。それは長芋が空気に触れて黒く変色したり、運ぶ途中に折れたりするのを防ぐためです。
しかし大量のおが屑がゴミになりコストもかかる問題がありました。

帯広川西産は、特殊技術によって、おが屑なしのフィルム包装になりました。
なんでも、フィルムの継ぎ目に特別な加工が施されており、そこから悪いガス…長芋が時間とともに放出する、自身の鮮度を劣化させるガス…を排出する仕組みだそうです。
この技術は特許出願中とのこと。

JA帯広川西は、高品質な青果物を作り上げるのに本当に熱心な農協です。
この長芋は、特殊フィルム包装の他にも「地域団体商標」「HACCP認証」「地理的表示(GI)保護制度」「SQF認証」といった付加価値認証を取りまくっています。
有塚組合長という方のポリシーなのでしょう。
「うちの長芋を宇宙食にする」という壮大な夢に向かって実際に商品開発を手がけられていますし、東京オリンピックの選手食への採用に向けても大変積極的です。

野菜の生産に夢や希望を乗ってていくのはとても素晴らしい発想です。
目標・夢がわかりやすいのがいい。
これは組織を活性化させるのにもとても有効なはずです。
卸売会社も何かをぶち上げたいですね。