無用の用、不要不急の用

新型コロナウイルスが全く終息する気配を見せない中、政府は不要不急の外出、集会等を控えるよう呼びかけています。
お陰でうちの社員が行くはずだった出荷会議、販売反省会などの会議、協議会、出張はほとんど中止になりました。
だいたいどこの業界も同様ですし、コンサートやスポーツイベントも軒並み中止や延期、無観客開催となっています。

ということは、世の中で繰り広げられるほとんど全ての活動は「不要不急」ということです。
(ここは笑うところです。)
いや、確かにそうです。
出張がないならないでどうってことない。
うちの場合、何がなくなっても、生鮮品の物流さえちゃんと動いているなら問題ありません。

だがしか〜し!です。
長期的には大問題になります。
世界全体がこのままでは大不況になります。
すでにアメリカで3200万人が失業の危機とか言われています。
ということは、世の中の経済は「不要不急」のもろもろのお陰で回っていることになります。
(ここはなるほど〜と言うところです。)

不要不急=ムダなこと とは限りませんが、あえてここはわかりやすくそう言い換えますと、
ムダなことをすればするほど世界が回るんですね。
これを野菜果物の世界に当てはめれば、
人々に余計なものを買わせれば買わせるほど全体が良くなるということになります。
10しか必要ないといっているのを12とか15買わせる方がいいと。
では余った2とか5はどうなるでしょう。
青果物の場合、最後は捨てられちゃうかもしれません。
でもその方が結果的に金回りは“皆が”良くなります。

そうか。だから、営業は大事です。
うちの営業が口八丁手八丁で八百屋、量販のバイヤーに売り込むことがこれで正当化されました。
逆に、相手の注文に応えるだけの御用聞きではダメということです。
常に規模の拡大をめざすのが正義なのです。
あー、スッキリしました。
これで明日から胸を張ってうちの社員のケツを叩けます。
「世界経済のために、バンバン売りこめ!」

・・・この屁理屈、合ってますか?