「共創型観光産業展開プログラム」研究報告会

「共創型観光産業展開プログラム」研究報告会

中小企業庁 令和元年度 地域中小企業人材確保支援等事業
「共創型観光産業展開プログラム」研究報告会

日時:令和2年3月23日(月)14:00〜
場所:しいのき迎賓館3階セミナールーム

昨年10月から金沢大学と先端科学技術大学の連携で始まった「地域中小企業人材確保支援等事業」は早くも6ヶ月が経過し、一応その区切りの卒業式を迎えました。
首都圏からやってきた中核人材が、金沢の企業でそれぞれのミッションを受けて活動されてきました。
今日はその成果発表の場でもありました。

6ヶ月なんてあっという間です。
そんな短い期間でいったい何ができるというのか。
私はそうたかを括っていたのですが、選ばれた研究院の方々は100人以上の候補者から選抜されたエリートであり、中にはよくぞここまで!と舌を巻く成果を上げられた発表もありました。

うちの会社が受け入れたのは研究員中最高齢の西出さんでした。
西出さんがこの半年に社内でやってくださったことは、全社員との面接、そこからの企業内の問題洗い出しで、3月には「one on one meeting」という、上司と部下のコミュニケーションの抜本的改善を図る試みをリードしてくださいました。
この1 on 1 meeting は、1回やった程度では何も効果がありません。
そんなことは最初からわかっていたこと。
なので、西出さんには今後も引き続き会社に関わってもらうことにしました。

こういうのは「イワシの頭」です。
受ける社員が、役員が、とにかく丸ごと信じる。
どこかに疑念があると目指す境地にはたどり着かないでしょう。

今回の事業では、4月から正社員として定着することになったのは現時点でお二人でした。
このお二人の発表はとにかく具体的でわかりやすい内容でした。
最終的なアウトプットは、シンプルであるほど優秀です。
そこに至るまでの過程はものすご複雑で難解なのかもしれませんが、それを感じさせないのが力量というものです。
なるほど、正社員になられたお二人は素晴らしい才能を感じました。
正社員になれば、今後の目標も明確に建てられますね。

逆に、正社員ではなく、特定のプロジェクトに対する単年契約で終わる人が多かったのは人材登用の難しさの現れと感じました。
その人達は今後まだまだ狼にならねばいけないので大変だと思います。

ともあれ、西出さんにとってわが社との出会い・関わりは幸だったのか不幸だったのか。
前者であることを祈りますが、今後ともよろしくお付き合いいただきたいと思います。