コロナウイルス、もう目の前

いよいよ新型コロナウイルスが目の前に迫ってきた感があります。
企業さんが情報をちゃんとオープンにしているので実名を出してもいいでしょう。

数日前に福井のスーパーマーケット「ヤスサキ」の役員の方が陽性になりました。
その前日、ヤスサキのバイヤー(仕入担当者)さんは金沢市場でうちの社員1名と仲卸さん数名とで商談会を開いていました。
バイヤーさんはすぐに自宅待機を命じられました。
保健所の指示ではなく、ヤスサキ本部からの自主的な処置です。

それを聞いて、うちの社員もすぐに家に帰らせました。
うちの社の自主的な処置です。
仲卸さんも同様に自宅待機にしたそうです。

その日の保健所の調査の結果、バイヤーさんは「濃厚接触者」に該当せずと判定されました。それを聞いて、うちの社員も仲卸さんも即刻、自宅待機を解除しました。
(その日はそのまま休めばいいと思っていましたが、うちの社員は仕事が溜まっていたのか、その日の午後に会社に戻ってきて、ヒーヒー仕事をこなしていました(笑)。)

ヤスサキは自社のホームページで事実関係、会社の対処などをきちんと開示しました。
陽性になった役員さんのオフィスに隣接する店舗は臨時休業とし、その他の店舗は通常営業を続けました。しごく真っ当な対処であり、世間に対しても誠実な対応であると感心しました。

それでも、他の店舗も含め売り上げはかなり落ちたのではないでしょうか。
風評というのはある程度は仕方ありません。
それでもすぐに情報を開示したことは評価できます。
少しでも隠すような疑いを持たれると桁違いに信頼を損ねる結果となったでしょう。

福井市中央卸売市場の水産部「福井中央魚市」でも社員の一人に陽性反応が出ました。
23日に発熱し、以後ずっと自宅待機。
微熱と平熱を繰り返し、4月3日に反応が出たそうです。
結果が出るのにこんなに時間がかかることもあるのですね。

福井中央魚市も即刻、きちんと情報開示されました。
やはり一時的な売り上げ減はあるでしょうか、正しい態度だったと思います。

もうどこから感染者が出てもおかしくありません。
うちの市場、うちの会社員、その家族、誰から出てもおかしくありません。
それほどまでに感染は広まってしまいました。
まさかこんなことになるとは。
でも、今は今で、大変なこの状況に少し慣れてきた感もあります。

コロナウイルスは目の前にいます。
もしかして目の前ではなくすでに体内にいるかも!?
それがわかっても慌てず騒がず、きちんと対応しなければと思います。