新型コロナウイルス対策としてのせりのルール
新型コロナウイルスに対して、企業が具体的にどんな対策をとるかは非常に大切です。
うちの会社にとって、対策を講じるべきエリアは大まかに二つ。
2階の事務所と1階の卸売場です。
万一、社員に陽性反応が出た場合でも、会社としてしっかりと基準が決まっており、それに則った対策が実行されていれば、濃厚接触者となる人間は最低限で済むし、事業継続が可能となります。
逆に対策が疎かであれば、周囲の人間がごっそりと濃厚接触者(=その瞬間から2週間の自宅待機)になり、事業継続がかなり厳しくなります。
まず、基本対策として、事務所だろうが現場だろうが、マスク着用は義務です。
そして事務所対策。
うちの会社はダダ広いワンフロアーです。そこに50人以上の人間が詰めて働く時間帯があります。
①すでに実行したに移したのは、1時間ごとに10分、扉と窓を開放しての換気を行うこと。総務部がマイクで毎時00分に場内放送をかけます。
②毎日の検温の義務化。37.5度以上あったら即刻帰宅です。熱はなくとも強い倦怠感があった時も同様。
③2m以内に3分以上一緒にいた人を記録シートに書き留め、会社に提出することの義務化。
今まだできてないのが、社員間の距離を2m以上話す席作りです。
机をもう少し足したり、会議用テーブルを転用、大技としては、どこか会議室を潰して、部署ごと移動してもらうことも検討しますが、これが一番ハードルが高そう。
でも、同業の会社でやっているところはすでにあります。
次に現場対策。
特に、「せり」という卸売市場特有の販売方法が人が密集するので、このメンバー内に陽性反応が出ると、まとめてアウトになる可能性があります。これをなんとか防ぎたい。
なので、仲卸組合、小売組合、開設者と話し合い、次のような簡易ルールを定めました。
①マスクを着用していない者はせりに参加できない。
②声を出していいのはセリ人のみ。仲卸、売買参加者は原則として声を出さない。
③せり人は仲卸、売買参加者から2m以上離れる。
④せりに参加せずに様子を見るだけの人は2m以上離れる。
⑤仲卸、売買参加者は横の人と体が触れないようにする。
これを「青果部取引協議会 会長」という肩書でもって発令しました。
でも、これが今日の現場で見る限りまだうまく稼働してないですね。
自分たちの職場を守るための処置です。
みなさんの理解を得て決行しなければならないと思っています。