■週の概況 第18週 4/27(月)~ 5/2(土)
【全体】
前週の冷え込み・雨天日照不足から関東産の葉茎菜類を中心に入荷が伸びず、全体傾向としては数量減で堅調な市況でした。この週は天気も回復し増量が見込まれることから、価格をやや下げ、落ち着く品目が多くなる見込みです。
コロナウイルスの影響で、スーパーマーケットでは客足が集中することを防ぐため、チラシ販促・特売・ポイント還元の曜日調整などを控える傾向にあります。小売店はその日その日の値ごろ商品を店頭で案内するオーソドックスなスタイルに立ち返ることにもなります。この時季定番のテーマであるバーベキュー関連の食材も今年は場違いの雰囲気であり、例年とはまったく違ったGW商戦になることを念頭におく必要があります。
【野菜】
葉茎洋菜類は高値基調の品目が多いようです。白菜は箱5000円以上の高騰から大きく反落しましたがそれなりの高値を維持。ネギも関東産が薄く堅調です。レタスは一般売りの需要高まり上げ予想。キャベツは産地不安定で乱高下を繰り返しています。高保合だったほうれん草や小松菜は平年並みに落ち着く見込みです。
果菜類は弱含みの品目が多いようです。価格下げの傾向が顕著なのは胡瓜、トマトで、出荷増量が顕著で安値感あり。太胡瓜はコロナの影響で業務需要が激減しており例年より大きく安値です。関東産の増量が遅いことから、ナスやピーマンの価格は保たれそう。かぼちゃはNZからメキシコへの切り替えで単価上昇の見通しです。
根菜類では高騰した大根は数量回復し落ち着く見込み。かぶら、人参も増量で下げ予想。筍は石川県産がこの週までそれなりの入荷量を見込み、品質も上々。蓮根・さつまいもは残量乏しく強含みです。土物類では玉葱が依然として安値で残量多し。逆にジャガイモは高値疲れ感ありの中、離島物終了し長崎産中心となり、中期的にはジリ安を予想します。
【果実】
国内果実では、熊本のデコポン、高知の小夏など継続的に入荷はあるものの柑橘類全体では徐々にフェードアウトの方向。多種のメロン類が大きく増量を見せそうで、アンデス、クインシー、パパイヤ等種類も豊富となります。コロナウイルスの影響でギフトが振るわず、高級商材が例年より安値です。クラウンメロンの上級品は平年比4割安。宮崎マンゴー、山形サクランボも例年より1~2割安値です。
輸入フルーツでは依然としてバナナ・パインの数量減と原価高が顕著。シトラスは今のところ順調な入荷です。キウイはゴールドに加えグリーンも入荷がスタートしました。ハネデューが潤沢で値ごろです。アメリカンチェリーの初荷はこの週末、もしくはその翌週からとなります。