星稜高校野球部の名誉監督、山下智茂氏が5/27デイリースポーツで、夏の甲子園中止について寄稿した記事です。
「私は、負けることによって指導者として成長させてもらってきました」
「朝9時集合でも、6時半に来て草むしりを始めるチームは、、甲子園でも勝ち続けます」
「この経験が大きな意味を持つ時が必ずきます。さあ、切り替えよう」
愛情に富む素晴らしいメッセージです。
私はこの方を知らず、上っ面だけを見てやや軽んじてきたきらいがありますが、反省します。
「甲子園がなくなったということは、勝つ経験も負ける経験もできなくなったということです」とも書かれています。
まさに先日、わたしがブログで書いた「純情波乗少年」のテーマ「終わらない夏」そのものです。
主役格の東尾が、終盤で長セリフを放ちます。そのクライマックスが「わかんねえんだよ、この夏の終わり方がわかんねえだけなんだよ、ちくしょー!」。
今の球児達も同じような気持ちでしょうか。
それとももっと冷めてるでしょうか。
負けることによって次に進む。
この世の9割9分9厘の人間はそうです。
なにかに真剣になって打ち込み、そして負ける。
そこで初めて感じる気持ちこそが次への原動力となるのだと思います。
恋愛でもうじうじと胸に内に秘めているより、勇気を出して告ってしまい、見事振られてしまったほうが次に進めて人間が磨かれるのと同じです。
って、最後に余計なことを書きました。