6月13日土曜日の株主総会で従前の取締役の全員留任が承認され、その後に開かれた取締役会で、役付取締役の変更が決まりました。
旧・代表取締役社長が新たに代表取締役会長に
旧・専務取締役が新たに代表取締役社長に
旧・常務取締役であった私は、新たに専務取締役に就任しました。
常務として何かを成し遂げたわけでもない反省ばかりが胸にあります。
が、就任した以上は、新体制を支え、すべては“会社のために”の観点に立脚して考え、行動します。
もう50年も前のこと
父はこの会社の平取締役あたりだったでしょうか。
毎年、お正月1月2日になると飲み食いに来る社員さんで「エイゾーさん」という方がいらっしゃいました。(もう他界されてだいぶ経ちますが。)
いかにも昔の市場のせり人さん風で、声はダミ声。飲むと顔が真っ赤になって、やんちゃなことを吠えまくるタイプの方でした。
酔って、時には会社の上司の悪口を言いまくっていました。
多分、今私が同席すればこの上なく楽しいお相手だったでしょう。
でも当時の私は小学低学年。エイゾーさんのことが怖くて怖くて仕方がなく、エイゾーさんが飲み食いしている間はできるだけ茶の間には近づかないようにしていました。
そんなエイゾーさんの毒舌集の中で、私が今でも覚えているセリフがあります。
「うちの専務はなんにも専務!」
そうか、会社の人って、えらい人に対しても、結構いろんな思いを持ってるんだなぁということを子供ながらに学びました。
私もガラクタのような働きばかりでは「うちの専務はなんにも専務」と影で揶揄されるでしょう。
そう!役職が上に行けば行くほどダメになることがあります。
それは、自分に対するネガティブな情報が入ってこなくなることです。
私はその声に怯えながら生きて行こうと思っています。あえて。その姿勢を積極的に。
怯えながらも、社員から嫌われ、煙たがられる存在になろうと思います。
社員の皆さん、これからもよろしく。
(誰もこの文章の存在に気づくことはないでしょうけど)