本日、香川県高松市の高松市中央卸売市場で当地のブランド農産物「小原紅早生(おばらべにわせ)」の本年初せりが行われました。
2.5kg25玉の特秀品について価格が258万円!
歴代最高値更新です。
これは大変驚くべきことです。
驚くのは金額そのものではありません。
昨年のせりは250万円だったのですから。
驚くべきはその流れが、です。
去る5月25日、札幌市中央卸売市場で特産ブランド品「夕張メロン」の2玉入りの初せりが行われました。
前年の2019年5月24日は、歴代最高値である500万円という空前の高値が付きました。
しかし今年はその40分の1であるたった12万円だったのです。
「たった」という表現は著しく語弊がありますが、昨年から比べればもの凄い落ち方です。
6月15日にはやはり北海道の旭川で「でんすけすいか」の初せりが行われ、こちらも前年の歴代最高値、1玉75万円が急落し、22万円という結果でした。
この夕張とでんすけの結果は、関係者にとっては半ば予想できたことでした。
新型コロナウイルスの影響でギフト商戦は低調であり、今までのような浮いたムードはありません。
せりは、買い受ける方がいて初めて成り立つもの。
歴代最高値を更新は、生産者ではなく、買い受け側が頑張った結果です。
コロナでマーケット全体が自粛・閉鎖しているのに、この初せりの舞台だけが湧いた湧いたになるわけがありません。
むしろ法外な高値を付けると「この非常時に何やってんだ」と非難を受けかねない世間のムードです。
その流れがあっての小原紅早生258万円ですから驚きました。
そういえば、せりを仕切った高松青果の齋藤社長に、数日前に電話でお話する機会がありました。
齋藤社長は「こちらでは割とイケイケムードが高まっている感じがするんですよ。コロナだからって沈滞した感じはまったくないです」とおっしゃってました。
香川・高松はなぜ強い?
さてさて、これは人ごとではないのです。
7月中旬には当地のブランド品「ルビーロマン」の初せりがあるのです。
歴代最高値はやはり昨年。1房120万円!でした。
高い方がいいような、今年ばかりはそんなわけにはいかないような。
私にはまったくわかりませんし、また思ってもどうなるものでもありません。
今からとてもそわそわしてしまいます。