本日、京都のフルーツ商社、株式会社ローヤルの中野塙是社長、中野常務、鈎部長が弊社にお越しになりました。
このたびのわが社の会長・社長・そして私の昇進のお祝いにわざわざ来てくださったのです。
大変恐縮でした。
この「ローヤル」は私が34歳から36歳まで2年間勤めた会社です。
勤めたというよりはお願いして勉強させてもらった御恩ある会社です。
それまでプロレス興行会社というまったく畑違いのところにいた私が、青果物卸売会社に転職するにあたり、修行の場として身を寄せた場所です。
「30歳をとうに過ぎたお前が、いきなりど素人として入ってきても迷惑になるばかりだ。取引きの強いローヤルさんにお願いするから、そこで輸入青果物の流通について勉強して来い」といういきさつでした。
その話は今は置いておきます。
そのローヤルの皆さま、さすがに日本を代表する輸入商社だけあって、情報量が豊かです。
ほんの1時間程度の談話でしたが、知らない事ばかりをいろいろ教えていただきました。
その中の一つの話です。
今回のコロナウイルス禍で、最も売り上げが落ちた水産の市場。
そのワースト3が豊洲、京都、金沢だということです。
確かに、わが社のお隣・石川中央魚市さん、ウロコ水産さんは、4月が前年対比50%以下、5月も70%程度だったということです。
特に高級鮮魚はまったく売れなかったということです。
なぜ上記3市場が最も悪かったのか。
それは実は食文化の裏返しなのですね。
日本を代表する食文化の発達した都市、それが築地(⇒豊洲)であり、京都であり、金沢であるというのです。
な~るほど。
ワーストなのに、なんだか誇らしい感じもするから不思議です。
我が街は誇りある食文化の街。
でもでも、青果はそんなに落ち込まなかったのですよ、実は。
まあ1割程度でした。
青果は水産に比べダメージは少なかった。助かった。と喜ぶべきかもしれません。
しかい、本当は、「だから青果ってその程度なんだよね」と自嘲すべきところなのかもしれません。
食文化の“核”はお魚にあり。
ここでもそれを突き付けられたようで、悲しい気もするからこれまた不思議です。
青果はもっとがんばらなければいけません。