■週の概況 第27週 6/29(月)~ 7/4(土)
【全体】
ジメジメしたすっきりしない天気が続く週になりそう。西日本を中心に大雨の恐れもあり、中期的な産地情勢は予測しにくい状況です。一方、当地のコロナ感染は幸い終息傾向が維持され、商業施設は土日などかなりの賑わいを取り戻してきました。販売環境が再び大きく変わることを想定すべきでしょう。
春先の曇雨天、直近では6月中旬の大雨の影響もあって、青果物の生育・出荷に不安定感が生じています。特に端境期を迎えている果菜類で値を上げた品目が多く、根菜類も大根を除いて強含みです。反対に高冷地の葉物類はこの時季としては異例の出荷調整が起こるほどの供給過多に陥っています。また雨の影響で品傷みなど品質面で不安を生じている品目見受けられ、管理面には注意が必要です。入荷量・価格の上下は品目によって温度差があるので、日々安定し値ごろ感のあるものを中心とした品揃えにご留意ください。
【野菜】
白菜、レタスは主産地長野県が出荷調整に入っており、数量の減少により市況低迷からやや価格を底上げする見通し。キャベツは群馬・嬬恋村が始まります。ネギは降雨の影響あってひっ迫感あり高値。加賀野菜の金時草は花園地区中心に露地物の時季となり増量します。地物の赤じそが増量となりおそらくこの週がピーク。
成り物では枝豆ととうもろこしが需要期で引き合い強し。コロナ禍で長期低迷の大葉など香辛妻物類は、少しずつ回復傾向。また不振を極めた太胡瓜も金沢市の助成などあって大きく動き、相場を持ち直しそう。胡瓜は地物が終盤で減り、強含みの展開です。天候不安定で家庭菜園の成りはやや鈍く、果菜類は全般に堅調。トマトも価格を底上げしています。カボチャは石川県産こふきが登場しました。
根菜類では大根が不振。一層の価格低迷が予想されます。逆に人参と馬鈴薯は極端な端境となってひっ迫し、高騰といってよい状況です。玉ねぎもここにきて入荷量・相場ともに不安定です。梅は凶作で高値。早くも終盤戦であり、この週で切り上がりもあります。以上、土物類は不安定な品目が多い中、ごぼう・長芋は安定した流通を見込みます。
【果実】
天候の乱れにより、果実も入荷の不安定感が出てきています。さくらんぼは今が拡販期ながら、ここまで着色不良で当初の予定よりも大きく数量減。この週の回復が期待されます。地物の西瓜は食味の良さもあって今シーズンは動きは好調。数量的にはやや不足感があります。高松のデラウエアもまずまず順調に増量傾向で、週末には金沢産・羽咋産も始まります。桃は品種は日川中心に増量傾向、スモモは押水産も始まります。メロン各種は茨城県産が終盤となり山形県産が登場します。お中元の時季となりアールスメロン、マンゴーなどギフト商材は動きが活発化し、価格も強含みます。
国産さくらんぼにブレーキがかかったのでアメリカンチェリーに引き合いが出来てきています。本場ワシントン州より主力品種ビングが品質も良く入荷。価格は例年よりやや高値です。