料理“道”
6月28日に開催された学生レストラン「GOLDEN EGG」のオープニングセレモニーでは、ここに野菜・果実を配達・納入するK商店のOさんとずっと一緒でした。
Oさんは、何十(もしかしたら何百)もの外食店と取引しています。
私が食べ物屋の名前を思いつく限り挙げても、たいがい「ああ、そことは取り引きしてる。店主の●●さんは・・・」と、ものすごく詳しい情報を聞けます。
そんな業界の生き字引のOさん。
この日教えてくれた話もとてもためになるものでした。
食材を納めるこちらは、常にその時に用立てられる一番いい食材を提供すること。
一番コスパがいいものを誠意をもって提案すること。
それが料理人との信用を育てる。
つまりは人と人なのだ。
料理人は、結構、ずって歩く(いろいろな店を渡り歩くという意味)。
だから、その人に誠心誠意つくしていれば、その人が次の店に移っても独立しても、必ずまた声をかけてくれる。
贔屓にしてくれる。
だからこちらはずっと商売が続けられる。
永年この業界を見ていると、大成する料理人、挫折する料理人が一目見てわかる。
成功する料理人は道具を大切にする。
使った包丁はちゃんと自分の手で洗う。
失敗する料理人は使ったまな板を流しに放り投げたりする。
日頃の姿に未来が見えるものだ。
やはり“人”なんですね。
イチローにも通じます。
これからは料理“道”と呼びましょう。