これからの金沢の文化
コロナ禍が今後どうなるか先行きは見通せず、うまく終息するとしても、今までどおり他県・国外からの観光客で金沢が潤うことはないという見方が強くなっています。
ならば金沢は、能登は、石川は、沈没するしかない運命でしょうか!?
ここは発想の転換です。
石川県が県民限定で行っている観光支援政策が好評です。
新型コロナウイルスの影響で宿泊客が激減した旅館などの観光施設の宿泊代金を割り引くもので、人気旅館はまたたく間に予約で埋まりました。
これはいい施策でした。
・観光業は助かる。
・市民県民は喜ぶ。
・県内限定なので、外からコロナは入ってこない。
金沢の文化は金沢市民のために。
石川の観光資源は石川県民のために。
旅館や温泉は、かつてのように石川県民の慰労の場に戻りましょう。
近江町市場は市民のための市場です。原点に帰りましょう。
兼六園や東茶屋街は、地元の人間が散策する以前の姿になりましょう。
芸妓さんは地元の市民がちょっと小粋に遊ぶ席の人になってもらいましょう。
石川で作られる農産物は地元の人たちで食べましょう。
地域の文化は地域の人間に根付いたものであるからこそ観光客にとっても魅力的なのであるのに、近年の金沢・石川の観光資源は観光客向けにしつらわれたものが目につきました。
地元に寄り添っていない文化は所詮まがいものです。
この地の文化を見つめ直す良い機会にすべきです。