西田幾多郎記念哲学館
西田幾多郎は現在の石川県かほく市の出身です。
石川県かほく市内日角井に「西田幾多郎記念哲学館」があります。
かほく市立の建物で、延べ床面積が3,000平米近い立派な記念館です。
恥ずかしながら、生まれて初めてこの記念館に行ってきました。
入館料は300円です。
きっかけは、田井徳太郎さんがFBで「西田幾多郎のノートが発見され、中に金沢の「田井屋」で購入されたものもあった」との紹介文があったことです。
ノートは金沢大学や京都大学によって修復・復刻されました。
田井さんご本人も修復プロジェクトに名を連ねています。
仕事の合間に行ったのでほんの1時間程度しか滞在できませんでしたが、何でしょうかここは。大変に面白い記念館でした。
展示室1は素人を哲学の道にいざなってくれる不思議な知の空間です。
円、井戸、窓・・・何でしょうか。ほんの15分程度の滞在では意味がわかりません。
私が井戸を見ています。
井戸が私を見ています。
・・・どういうことでしょうか(笑)。
展示室2は西田幾多郎の生涯をパネルで紹介するコーナーです。
生涯の友、鈴木大拙、山本良吉、藤岡作太郎・・・
渋いですね。渋すぎる。
今度、鈴木大拙記念館もゆっくり見てこようと思います。
コロナ禍でまったく人がおらず、入館者は私だけ。
その静寂感がまたたまらなく心地良かったです。
そして、記念グッズも割と豊富です。
私は記念Tシャツ「無」を買いました。
それとマンガ「西田幾多郎」(笑)。
これを読んで師のさわりのさわりだけを知ってから、次にもちろん「善の研究」を読破しようと思います。
マンガはそれに向けての第一歩です。
最後に、渋い言葉を。
哲学の動機は「驚き」ではなくして、
深い人生の悲哀ではければならない。
翼ある者
我死なば
故郷の山に埋もれて
昔語りし友を夢みむ