■週の概況 第31週 7/27(月)~ 8/1(土)
【全体】
梅雨はどうやらこの週も明けず、雨模様が続きそうです。日照不足で青果物の生育が進まない環境は変わらず。依然として数量は例年より減少傾向です。一方、暑さが増して、高温・雨当たりによる品質面での不安が一層増すのは避けがたいところです。
Go To Travelキャンペーンが始まり、再びたくさんの観光客が石川県内に押し寄せてきている一方、大都市を中心とするコロナ第二波の恐れも大きく、先行きはますます不透明です。一般論で言えば、お盆休みのしばらく前にあたるこの時期は、例年低調な価格に陥りやすいですが、今季は野菜が全般に少ないため、高値基調が続きそうです。果実は野菜ほど乱高下はありませんが、やはり全体に成りが悪く、例年よりも潤沢感に欠けます。
【野菜】
葉茎菜類は、高値安値がめまぐるしく動いています。ねぎの高値はしばらく続いていますが日によって上下動あります。白菜・レタスは雨の影響で品質不安定であり、数量の増減も激しく想定以上に跳ね上がる可能性あり。比較的順調と思われていたキャベツも収量に陰りを見せ強含みです。野菜の相場高から菌茸類の引き合いが強くなっていますが、もともと減産の時期だけに、堅調な価格推移となります。
果菜類は高値基調はキープしつつの弱含み予想。総じて例年同時期よりはどの品目も高値です。ただし高値疲れもあって、きゅうり・なす・ピーマンなどは前週よりは下げる見込みです。トマトはあまり増量がなく保合か。カボチャは石川産中心で例年より堅調です。気温上昇とともに薬味系野菜(大葉、茗荷、小葱、生姜など)の引き合いが強まり、大葉を筆頭に強相場を予想します。
根菜類では人参が依然として高値。大根もやや強含みです。蓮根・さつまいもは順調であり値ごろ感あります。土物類は馬鈴薯・玉ねぎが相変わらず高値で、もうすぐ北海道産が始まるもののまだまだ数量不足です。ごぼう・長芋は安定・保合の予想です。
【果実】
国内果実では、西瓜が石川県産(能登)の終盤となり山形県産へシフト。デラウエアも地物に加え山形県産が出てきます。ルビーロマンは連日入荷で数量も増量。モモは山梨・石川に加え福島県産がスタートします。メロン類はアンデス系を中心にクラウン・石川アールスなど順調です。8月1日売りより地物のなし(新水)がスタートします。ただし全国的に作況は良くない年。石川県産も4月の低温・雹害などあって、例年よりは数量の少ないシーズンになるのではとの長期展望です。
輸入フルーツは前週より変化はなし。バナナを中心に南ア産のGFとオレンジ、南米のトロピカルフルーツ各種、米国産ハネデューメロン、NZ産キウイを中心とする販売です。チェリーは終了間近です。