「五郎島金時」の初売り

写真はさつまいも部会の皆さまと市長、弊社社長。
左より酒栄さん、西村部会長、山野金沢市長、元林さん、弊社大西社長。

本日、五郎島金時の初せりが行われました。
五郎島金時は加賀野菜の4番バッター的存在です。
加賀れんこんが西の横綱なら五郎島金時こそ東の横綱です。

出荷者はJA金沢市さつまいも部会です。
粟崎・五郎島・大野といった地域を中心に、現在は38軒の生産農家で部会を組織しています。
この辺りは水はけの良い砂丘地であるため、病気になりにくいという長所があります。
また、芋に水分があまり溜まらないのでしょうか、他の地区の甘藷より水分量が少なめで、それが焼き芋にした時のほくほく感を増しているのだという説もあります。

また、河北潟でも栽培されています。
河北潟は粘土質であるため、砂丘地の砂を大量に入れ込んで栽培する生産者が多いようです。
何ヘクタールにも渡って入れるのですからかなりの量の砂ですね。

それでもやはり河北潟で収穫される芋と、砂丘地で取れる芋は品質が違ってきます。
水分量や表面の色が違い、同じ種かと見まごうほどです。
“土”の違いがいかに農産物に大きな影響を与えるかを示す例です。

品種である高系14号は、ほくほく感が強く上品な甘さを有し、天ぷらや煮物、焼き芋に適します。
このほくほく感は金沢弁では「こぼこぼ」という表現をします。

今季は、7月の長雨時には日照不足による生育遅れに注意を払い、梅雨明け後は水やりの管理を徹底しました。
そのかいあって、順調な生育を果たし、ほぼ平年並みの初出荷となったとのことです。

この芋の特徴として、キュアリング貯蔵施設を駆使した独特の保存方法を採用していることです。
これにより、8月下旬から翌年5月にかけての長期に渡る出荷を可能にしています。