昨日と今日の二日間、会社ではインターンシップを開催し、申し込んでくれた学生さんを受け入れました。
うちは慢性的な人手不足です。
インターンシップで来てくれた子は、その翌年にうちの採用試験を受けてくれる率が高く、私としては毎年全力をもって対応しています。
そして今季、想定外ながら、3人の学生さんは全員が女性でした。
もちろん男性女性に関わらず大歓迎です。
ただし、管理部門(いわゆる事務系)は今のところ人手は足りていて、ほしいのは営業。
どうしても女性は事務仕事志望の方が多いのですね。
女性でも営業・現場の志望者であること。これがうちの求人条件です。
市場はこれまで、かなりの男社会でした。
女性であっても現場、営業で力を発揮する優秀な人材はたくさん誕生しています。
女性ならではの感性でうまく営業するタイプの人もいますし、男性よりパワフルに売り込む人もいます。
しかし残念ながらそういう敏腕女性社員は、うちではなく、他社で育ちました。
うちでも10人の営業女性社員が誕生してきました。
しかし、今残っているのは二人。その二人も入社2年目と1年目です。
これはうちの会社の女性社員の育て方が悪かったのだと思っています。
男女平等ということで、かなり部分、対等に扱ってきたこと。
出社時間、退社時間、出張、販売担当、、、。
最初の頃はいいのです。
女性社員は総じて優秀です。
明るく、美しく、聡明に仕事をこなします。
でも、それが数年経て、そろそろ担当品目を当てようか、となるとだんだん様子が変わってきます。
やはり、担当品目を持たされるのは精神的負担が大きいのですね。
入れた荷物を責任持って捌かねばなりません。
産地が納得する価格で、さらに怖い怖いお客にもうまく取り入って。
そして、時間が経つに従い不安が増してきます。
先輩社員(男性)は休みもろくにとらず働いている。
朝もとびきり早い。
こんなの、今はまだいいけれど、自分だって将来は結婚もし、家庭を築き、子供も育てるつもりだ。もし子供が生まれたら、復帰するには託児所に預けなければいけないのだけれど、朝4時から預かってくれるところなどあるはずない、、、、
これは続けられる環境ではない、、、と。
そう思うのは当然です。
これは使い方、仕事の与え方が間違っています。
もっと普通に、例えば朝9時に出社してもらって営業できるスタイルというものを構築していかないと市場の働き方改革に明日はありません。
話がずいぶんそれてしましました。
参加してくれた女学生3人は、とても優秀で性格も良さそうな方々でした。
もし、今回のインターンシップの内容も概ね楽しんで、満足して帰ってくれたようです。
今後「この会社で働きたい」と思ってくれることも十分あり得ると思います。
でも、受け入れるこちらの体制を変えないと、同じ過ちの繰り返しになるでしょう。
インターンシップ上手の会社になっても意味はありません。
本体の体制刷新が何より求められています。
女性が力を発揮できる、現場最前線の仕事のあり方を考えなければいけません。