「加賀しずく」初せり10万円!

【写真は右側:加賀しずく研究会(生産者代表)の瀬戸会長、左側:せり落とした(株)堀他の松﨑さん】

石川県のオリジナル品種「加賀しずく」の令和2年度初せりが行われました。
ラストの桐箱6玉が10万円でせり落とされした。
これは昨年の初せりと同額で最高値タイです。

10万円の値をつけた(株)堀他の松﨑さんは、「いい梨を出してくれた生産者に感謝の意を込めて値をつけました。会社が直営するカフェ「HORITA205」で、お客様に無料で提供することでPRに努めようと思っています」とのことでした。

「加賀しずく」は石川県が独自に開発した品種で、他県では栽培されない加賀地方だけの特産品です。
今年で市場デビュー4年目となります。

まず、通常の梨の約1.5倍のビッグサイズが特徴。
見た目が立派なので贈答用に向きます。
また、食味としては酸味が少ない、優しくなめらかな食感である、上品な甘さである、といったあたりが持ち味となります。

生産地域は石川県の加賀市、白山市、金沢市と広域にわたります。
生産農家102軒が「加賀しずく研究会」を組織し、共同販売体制を敷きます。
広域にわたっての共販組織はルビーロマンにも当てはまります。
石川県の農政のおはこになってきた感があります。
一軒一軒の生産規模が小さい農業が産地の存在感を出すのにいい形態だと思います。

今季は4月の低温と長雨、霰による被害で苦労が多かったものの、8月からは連日の好天で生育が回復し、糖度が十分に高まりました。
9月中旬まで出荷が続き、昨年より増量を見込みます。