加賀野菜のデザイン刷新

本日、金沢市役所に赴き、山野之義金沢市長を訪問した。
要件は「加賀野菜」のロゴデザインが刷新されたことの報告である。

私は加賀野菜の認定組織である「金沢市農産物ブランド協会(以下、協会)」の副会長をしている。
会長はJA金沢市の橋田組合長だ。

協会は「加賀野菜」ブランドに認定される野菜を決め、その振興策を練り、実行する。
お金を出し合って、加賀野菜の秀品に貼られる「シール」を発行する。
シールその他の販促物には「加賀野菜」のロゴマークがついて回るので、そのデザインは非常に重要である。

立ち上げ当初から、加賀野菜発足の行政側の立役者・山出保元市長の直筆が使われていた。
しかし、加賀野菜が誕生して20年が経過した。
そろそろ新しいステージに移ってよい頃合である。
そこでこのたび、金沢美大の協力を得て、新・ロゴデザインを練り上げたのだ。

ロゴデザインの説明をする木下氏

本日は橋田会長、私、そして新しいロゴデザインを創った電通金沢支社の木下芳夫氏、その後見役である金沢美術工芸大学の寺井剛敏教授の4名で山野市長を訪問した。

金沢を象徴するマークである「梅鉢紋」があしらわれ、金色の字で「かがやく美味しさ 加賀野菜」と謳われている。
奇をてらわない、シンプルな直球デザインだ。

新・シールは金色がとても印象的だ。
高級感がある。

「加賀野菜」は「いいもの」なのである。
いいものを残そう、というのが松下良さん(加賀野菜の父。松下種苗店会長)のそもそものコンセプトなのだ。
加賀野菜には上等感、高級感がなければならない。
だから、この金色が映える上品なデザインはとてもいいと思う。

加賀野菜はここ数年、やや停滞感があった。
さつまいも、れんこんは毎年の繰り返しで衰退もないかわりに発展もない。
マイナー品目は相変わらず担い手が増えない。
そろそろ喝を入れ直さねばやばい頃合いだ。
これを機にシャキッとすればいい。
なんといっても地元の伝統野菜だ。
それを育み、次世代につなげるのは我々の使命だ。