Go To トラベルが活況を呈し、やっぱり経済を回さなければ!と人々が思いを強くした矢先である。
コロナ第三波が襲来した。
なんとも手強いウイルスだ。
まさに今、全国的に仕掛けようとしていたGo To Eatはどうなるだろうか。
石川県では、10,000円で12,500円分の食事ができる「プレミアム食事券」を80万部印刷し、11月13日まで第一次販売した。
かなり余ったので、16日から第二次販売に移る。
一人5冊まで買えるようになるらしい。
おそらく80万部の売り切れ御免だろう。
この政策と並行し、各商店街等が、独自にキャンペーンをはり、独自の商品券を販売する試みが盛んである。
1万円で1万3千円の買い物ができるなど、お得率はそれぞれである。
近江町でも販売し、瞬く間に完売したとのことだ。
この商品券作戦、私には素朴な疑問がいくつかある。
①もしどこもがこれで収益が上がるなら、コロナに限らずいつでもこれをやればいい。でも実際は非常時でのみだ。実際どうなのか。もし印刷費などでコスト倒れになるのであれば、今回だってやるべきではなくなるだろう。
②転売が大きな問題になっている。金儲けのために買い占めようとする輩がいるのは嘆かわしいことだ。違法ではないらしいが人としてあるまじき行為と思う。行政がそういう悪人を結果的に後押しする形になっている。もっと規制を強化すべきではないか。
③市民にとって、これは本当にお得なのか?食事券を使えるのは来年3月までだが、その期間内に券を使い切ろうと、かえって食べたくもないもの・いく気がなかった店に足を運ぶことになりはしないか。今だけお得!で結局要らないものを買う愚は世の常である。しかしその分お金が回れば良いというのが行政側の思惑なので、仕方がないのかもしれない。
④トラベルの時と同じように、特定の人気店にばかり恩恵が集まり、一般の飲食店がこれで潤うことは極めて稀なのではなかろうか。人気店はコロナ禍でもやっていける。一般店は救済されないとならば、倒れてしまうところも続出する?
さて、石川県の食事券の印刷は大変立派で、石川県のゆるキャラ「ひゃくまんさん」をあしらった経費のかかったものだ。
もっと質素な券でいいのに。
いや、これも経費をたくさん使うことが経済を回すという意味では、意味のあることかもしれない。