松下幸之助「困っても困らない」と「叱られたことを受け入れる」

昨日はPanasonicの姿勢から松下幸之助イズムにつなげた。
そこで思い出したことがあったので今日も松下幸之助ネタを書く。

1)困っても困らない

困った時に悲観しては萎縮して智恵も出なくなる。
人の心を孫悟空の如意棒と思え。
伸縮自在。心をぐんと大きく伸ばし、「悪い今だからこそ良くなるのだ」と信じる。
今の困難は容易なことではないと認識し、それと同時に、打破することは必ずできるとも信じる。
その心持ちで自分の仕事・自分の活動を検討すれば必ず活路は見出せる。

●私見
大きな困難、大きな試練は必ず我が身に襲いかかってくる、ということは常に覚悟し、想定してしておくこと。
であれば、実際に苦難に見舞われた時、「来た来た」と慌てふためかず迎えることができる。
心情的には余裕を持って。

2)叱られたことを受け入れる

叱られることは大事であると考えよう。
自分の成長の糧となる。
感謝と喜びの気持ちを持って叱られよ。
常に、大いなる目が自分を叱るかもしれない、という怖れを感じつつ日々を生きよ。
さすれば、自ずと謙虚さと慎み深さが生まれてくる。
叱るときは愛を持って叱れ。
「私はこれから君に注意する。もし君に不満があるのなら、もったいなくて注意など言えない。しかし、君がなるほどそうか、と感じるところがあるのなら、今後改めて非常に立派な人間になってくれると思う。君、どうだね?」

●私見
飯山氏のセミナーでは、今の若手には叱る指導法は間違いであるとはっきり示された。
私はそれに納得できず、何度か食い下がったが、「伝わらないのだからいっても仕方がないでしょう」と現実論で諭された。
まさに、伝わるかどうかが重要。
その点で、松下氏の「君は受け入れる思いがあるか?」と問う姿勢が人に注意する際にはとても重要な点となるだろう。