何年たっても脆弱は脆弱

10日11日の連休は大雪かつ妻が不在気味だったため、ほぼ雪かきと家事に時間を費やした。
同居の両親は高齢で、こんな雪では出歩くわけもなく、昼・夜の食事の世話が一番の仕事だった。

両日ともスーパーに行って驚いた。
品物が極めて少ない。
青果はキノコ類を筆頭に品切れが多く、ガラガラの棚に「雪のため商品の欠品が発生しています」とのお詫びの表示がなされていた。

コンビニでも品切れが相次ぎ、今や定番中の定番商品・おにぎりが姿を消した。

北陸道は1000台以上が何時間にもわたって立ち往生した。
福井・富山でそれが起こったから、その真ん中の金沢では、高速道を使った物流は完全に麻痺したことになる。

雪による交通麻痺は、降るたびに凝りもせず起こる。
スタッドレスを履かずに運行する車がスリップするケースが結構多い。
アンポンタンの迷惑野郎だが、これを撲滅するのは不可能に近い。

なんとか仕組みの上で、降雪による物流の麻痺を防ぐ方策は立てられないものだろうか。
日本の物流事情はいつまでたっても脆弱である。
何年たっても同じ轍を踏む。

今回の場合は、道路事情だけでなく、この大雪及び首都圏の非常事態宣言で、消費者が買いだめに走ったのも品切れの原因ではないかと推測する。

青果物がこれほど品薄になったのは久しぶりに見た。
この点については、青果卸売業者として、大いに反省しなければいけない。
読みが抜けていなかったか、何か手当できる策がなかったか。

用があってホームセンターにも行った。
ここで「またか」と思う光景があった。
ダンプ、スコップなどの除雪器具がまったくない。
売り切れだ。

これにはあきれた。
雪がドカンと降るたびに毎度毎度同じ状況だ。
店とすれば完全にチャンスロスだろう。
降らない年も多々あるが、数年に一度、降るときは降る。
もっと何倍も仕入れてストックしておけないのか。

コロナでマスクを筆頭にいろいろなものが欠品した。
雪が降って交通がマヒし、野菜やおにぎりや除雪器具が欠品した。
日本社会は脆弱だなぁと嘆かわしくなる事例が最近増えている。
もっと強い体質に変わらなければ、危なっかしくて安心して暮らせない。