健康と運と笑顔
今回も「商興特報」のコラムにいい話が載っていた。
「期待されるリーダーの条件」というテーマで、人々から求められるリーダー像として、次の5つの要素を挙げている。
1.健康であること
2.意欲があること
3.運があること
4.新しいものに柔軟であること
5.笑顔がよいこと
まず、この手の処世訓によくある「○つの条件」に絶対性とか統一性はまったくない。
いわば、書き手の自己満足でどういう切り口にでもなる。
ある人の筆によれば、リーダーに必要な3つの要素…それはビジョン、アクション、パッションだ、となる。
別の人によれば、リーダーに求められる5つの姿勢…それは創造する姿勢、挑戦する姿勢、ぶれない姿勢、人と対話する姿勢、部下を育てる姿勢だ、となる。
どっちが正しいかと議論するのは不毛だ。
10人集まれば10人が違った要素を並べる。
それぞれにふーん、なるほどと思っていればいい。
冒頭の商興特報のコラムもしかりで、暗記して呪文のように唱えてもあまり意味はないだろう。
ただ、このコラムにははっとする面白さがあった。
1の健康、3の運、5の笑顔。
まず健康。
健康を力説する人は意外と少なく、どうしても気力・モチベーションばかり取りざたされるが、健康ならば気力は自然についてくる面がある。
近年私は肉体的健康の重要性を強く感じる。
現代は、メンタル向上のために筋トレせよ、という主張がもはや常識になりつつある。
次に運。
各界の第一人者に成功の理由を聞くと、多くの人が「自分は運が良かっただけ」と答えるそうだ。
出会った人々が皆素晴らしいかった、環境に恵まれた、というのがよく出てくる内容だが、実はこう感じることができることこそが実力であり、能力の高さを示している。
運のおかげと断言する裏側には、その人物の謙虚さや素直さ、他人に感謝できる感性の豊かさがある。
最後に笑顔。
これは今までの私には欠けていた。
意識も薄かった。
明るい人柄が周囲を引きつける。
上っ面の笑顔は逆効果の印象を与える。
心根そのものが笑いに満ち溢れ、ほとばしるものでなければ逆に痛いものになるが、とりあえず今日からは意識的にいい笑顔ができるように心がけたい。