本日、石川県の加賀と能登の接点に位置する「かほく市」にある「JA石川かほく」で新しく白ネギ部会が発足した。
石川県はかつては能登から加賀まで白ネギの生産が盛んであったが、農業の衰退と過疎化で生産が減少し、今では組織的な担い手が少なくなった。
石川の食文化は白ネギだ。
地元で産する白ネギがもっと要る。
そう考えた生産者、農協の組合長、そして我が社の社長の思いが一致した。
かほく市で個人出荷をしていた生産農家、農業法人をとりまとめ、部会を組織したもらったのである。
目標は年間生産量100トン。
多分数年はかかるだろうが、もし達成すれば石川県内最大のねぎ部会になる。
これからの農業と青果物流通はまず“意思”が必要である。
意思の元に目的と計画を打ち出し、仲間を作って実行に移す。
自然発生的な恩恵を期待せず、自分たちで立案し、創生していく作業が必須となる。
特に農業が零細な石川県でそれが必要だ。
JA石川かほくの白ネギ部会が存続発展していくためには、さあ出来た、さあいくらだ、という場当たり的なやり方ではダメだ。
作る前から売りの計画を立て、販売価格も常に想定しながらの商談を事前に進めていかなくてはならない。
モノができるのは将来だが、商売はもうすでに始まっている。
地物の新しいネギ。
ニーズは十分あるはずだ。
卸売会社の責任は重要である。