■週の概況 第6週 2/1(月)~ 2/6(土)
【全体】
寒さがぶり返している。小売り側は春到来の季節感を訴え、春野菜やサラダ向け野菜を前面に押し出したいところだが、少々ブレーキがかかった格好だ。本来は新●●と名の付く春系野菜、豆類全般、トマトやレタスなどサラダ野菜が動き出す時季だが、動きはやや鈍く、代わって白菜や大根など煮炊き商材への引き合いが戻ってくるかもしれない。野菜の市況は特別高いものはなく、安いものもなし(業務向け野菜は除く)。この週も価格レンジは売りやすい品目が多く、量をさばければ売上アップを期待できる。
産地動向は品目によりまちまちながら、太平洋側は天気が良く日照時間が豊富であり、この先は順調に生育し、潤沢に出回る展開が予想される。
【野菜】
白菜はまたも安値に落ち込み、低迷状態だ。この冷え込みで動きが好転することを期待したいところ。キャベツは冬・春両立の入荷だが、春系への注目度が高いようだ。菜類は小松菜堅調、ほうれん草は潤沢値ごろ感、水菜は低迷と品目により温度差がある。特に小松菜は県内産のハウス物が降雪でダメージを受け品薄となっている。
果菜類ではキュウリが恵方巻需要で値を上げ、週の前半は強保合、節分終わって下げの予想だ。トマトは寒さで消費鈍く、安値基調が続く見通しである。豆類は種類・量ともに増加の時期だが、寒さで出荷量・消費量ともに今一つ勢いがない。
根菜・土物類では、大根は安値安定でこの週は冷え込みによりむしろ売り時かもしれない。レンコンは雪が収まり増量し、値を下げた状態で落ち着く見込みだ。甘藷は例年より少なく高値が続くが、量が増えて前週より下げる見通しである。たけのこは裏年産地が多く例年より少な目となる。玉葱は物流回復して潤沢さを取り戻し価格は下げ。新玉葱は量が増える。高かった牛蒡も増量となり、高値がやや緩和される予想となる。
【果実】
国内果実では、イチゴは順調潤沢な入荷が続く。昨年があまりにも少なかったため、昨年より安値感も伴って販売可能だ。柑橘類では最盛期の伊予柑に加え、せとか、デコポン、甘平、八朔、はまさき、ぽんかんなど多種多様だが、寒いため酸味の強いものは敬遠され、今はまだミカンの動きが好調だ。りんごは定番品として順調潤沢。キウイは国内産で福岡を中心に愛媛、和歌山なども始まり、今年は33玉中心の作況である。富山の干柿は前週をもって終了した。
輸入果実は安定した入荷である。バナナは順調で価格も安定している。オレンジはアメリカ産のネーブルが中心となる。ブドウはチリ産に産地が変わり、2月上旬は赤と緑のシードレス系がメイン、中旬からはレッドグローブ中心の入荷となる。