2月の営業が終了した。
以下は2月の我が社の販売実績(野菜のみ抜粋)を前年2月と比較した数字である。
根菜類 数量73%、金額104%、単価142%
葉茎類 数量100%、金額102%、単価102%
果菜類 数量97%、金額84%、単価86%
豆 類 数量146%、金額147%、単価100%
土物類 数量98%、金額130%、単価133%
香妻類 数量78%、金額67%、単価86%
菌茸類 数量85%、金額99%、単価116%
山 菜 数量71%、金額73%、単価103%
前年対比というのは会社にとって重要な数字である。
単に業績が良かった悪かったではなく、多面的な意味合いがくみ取れるものだ。
それは社員の頑張りの成果でもあるし、社会情勢の反映でもある。
単価は経営にとって高いほうがベターだが、営業努力で上下するというより、全国のマーケットを支配する相場で左右される。
よって単価は外部要因と考えた方が理解しやすい。
野菜のカテゴリーによって大きく凸凹が出ている。
根菜類と土物類がとても高かったことがわかる。
生産量が少なかったからで、根菜の数量の激しい落ち込みがそれを裏付けている。
だが土物は数量98と健闘したため、金額で昨年より3割増という好結果を残した。
これは営業社員の集荷の努力が実ったと評価すべきと思う。
逆が果菜類と香辛妻物類で、単価が86%と安い。
果菜が安いのは主力のトマトとキュウリが安かったからだ。
どちらも家庭でたくさん食べられる一般野菜の代表格だが、業務需要もとびきりウエートが高い品目であり、コロナ禍の業務不振により値も大きく落ちた。
香辛妻物類はもろに業務需要不振の反映である。
安くても売れない。
店がやってないのだから。
だから数量も出ない。
いわゆる数量減の単価安という最悪のパターンだ。
今季はどんな優秀な人間であっても前年比増に持っていくことはできない。
それほど環境が悪い。
果菜類は課題が残る。
スーパーの青果の売上は好調なのだ。
いくら業務需要が落ち込んだとはいえ、数量減はいただけない。
安いからこそ、量販店筋へは数量を大幅アップに入れ込まなければいけないというのが卸売会社の思いだ。
それが果たせなかった。
その逆が豆類だ。
実はある小売商とある産地との間にわが社が入り、豆の企画が実現した。
ゼロからの取り組みが功を奏し、純粋に去年よりも売り上げ増につながった。
これは営業の企画の勝利。
こういう事例をたくさん作っていかなければならない。
本来、企業は対前年比よりも対計画比を重視しなければいけない。
だが、毎年毎年、毎月毎月、毎週毎週、対計画比の達成がままならず、社員一同くやしい思いをしている。
計画達成に対する執着心を強く持ち、具体的に数字を作っていく行動力が求められる。