国土交通省に感謝

最近は接待問題やらでお役人に対する風当りが厳しいが、私は基本的に行政はありがたい存在と思っている。
仕事柄、農林関係の役人(北陸農政局や石川県農林水産部など)と接する機会が多いが、おおむねみなさん真面目で人柄もよく、仕事熱心である。

今回、国道交通省が迅速に動いてくれた一件があったので記録しておく。

施工後①

私の端唄のおっしょさんのお宅は、家の真ん前にバスの停留所がある。
いつも大勢の人がバス待ちをしている。
バス停の2~3歩後ろはもうおっしょさんの敷地内で、家の庇(ひさし)になる。
雨の日は、しばしの雨宿りで、人々が庇の中に入ってくる。
おっしょさんはそれ自体はまったく構わない。
どうぞどうぞ雨をお凌ぎくださいという気持ちだ。

問題は、歩道と敷地の境い目に、ちょっと見にくい“段差”があることだ。
ここにつまずき、人が転倒し、怪我でもしないかと気が気でなかったそうだ。

この段差、元々あったものなら、自分の責任(自費)でなんとかしようと思ったかもしれない。
だがこの段差は、国が数年前に行った「電柱の地中化工事」で道路工事をした際に出来たものだった。

国の工事によってバス停と自分の敷地の境界に危ない段差が出来た。
このために一般の人々が転んでけがをしたらやりきれない。
なんとかこの段差をお役所のほうで矯正してくれないか。
そう思ったおっしょさんが、私に相談してくださった。
「地元の議員さんにでもお願いすれば、力になってくれて話が進むんだろうか」

私は言った。
先生、そう遠慮がちにいう必要はありません。
そういうときこそ、地元の政治家の出番ですよ。

私個人はなんの力もありゃしないw。
だが、力になってくれる同級生なら何人もいる。
地元国会議員のO君は東京に行ったきりであてにならないから、もうお一人の議員Y先生の秘書であるW君に電話した。
O君とW君はどちらも中学時代の同級生である。

W君はすぐに国土交通省金沢河川国道事務所に連絡してくれた。
すぐにお役人がおっしょさん宅にやってきて、ヒアリングと現地調査をした。
結果、バス停で公共性がある歩道ということで、役所で段差解消の工事施工をしてくれることになった。

施工前(段差5センチ)
施工後 段差1センチ

対応は非常にスピーディーかつ良心的なものだった。
国土交通省の誠意ある対応には感謝である。
お役人は基本的には堅実で誠意ある仕事をしてくれている。
最近の役人に悪いイメージをかぶせたがる風潮はよろしくない。