■週の概況 第17週 4/19(月)~ 4/24(土)
【全体】
葉茎菜類・果菜類は値ごろ感もあって動きはまずまず良く、逆に根菜土物類は高値品目が目立つイメージは相変わらずだ。ただこの土日の雨の影響で、週の前半は野菜全般に荷が薄くなる可能性が高まっており、安値感の強かった品目は価格の底上げを見せるだろう。特に季節感の強いタケノコや山菜類が一時的に減りこむのは痛いところ。しかしその後天候が回復すれば週後半に向かって物量は回復し、市況も再び穏やかなレベルに戻ると予想される。
一方、変異ウイルスの猛威で今後の社会情勢、直近ではGWの人手がどうなるかは極めて不透明な状況だ。県内の感染拡大と全国的な移動制限によって業務筋がまたも打撃を受け、青果物の流通・販売に多大な影響を及ぼす懸念がある。
【野菜】
葉茎洋菜類では、降雨の影響で菜類が一時的に減りこみ、価格を底上げする見込みだ。週の後半に天候回復すれば再び軟調に戻る可能性もある。キャベツは引き合い好調でやや強含みの展開。ブロッコリー、レタスも荷動きは良いようだ。アスパラは地物(町野町産)も始まり季節にマッチし引き合い好調だ。ネギは依然として高値基調が続く。わらびやノブキ、カタハ等が今の旬である山菜類は、降雨と霜害で週の前半の減少は必至であり、週の後半の回復を願うばかりだ。
果菜類はこの時季の野菜の入荷・販売の中心である。全体に動き好調で、トマト、キュウリなどこの週は順調な入荷からやや値を下げる品目が多く、一層の販売数量拡大が期待される。ナスのみ雨天の影響で物量が薄くなる可能性がある。
根菜類では同じく雨の影響を受け、週前半の大根・人参の量は少なく、価格は底上げとなる。地物タケノコも週の前半は量の少ない展開だが、恵みの雨ともなり、週後半に向けて数量が回復する期待感がある。さつまいも、レンコンは完全に残量勝負となり相場は上昇へ。里芋も鹿児島離島物は高値だ。土物類では馬鈴薯・牛蒡が慢性的高値基調だが、反対に玉葱と長芋は低調な販売環境が長期化している。新生姜は引き合いが強く、動きが好調である。
【果実】
国内果実は、メロンは熊本県産のアンデス系・赤肉系が増えてきて、熊本県産アンデスは出荷件数も出揃い来週にはピークを迎える。スイカは熊本、高知、群馬(小玉)より入荷となり、熊本産は増量が予想される。桜桃・マンゴーの施設栽培物も徐々に増量する。中晩柑橘は、サンフルーツ、愛媛のカラマンダリンなどが終盤だ。高知県産の小夏はこれからの入荷である。ビワはGW前後に作型が切り替わり増量していくだろう。
輸入果実では、バナナがフィリピンの干ばつと需要期の影響で引き続き強市況の販売環境が続く。レモンは入船遅れの為、品薄傾向となり高値推移が予想される。NZ産キウイはゴールドのみだが大玉傾向である。アボカドは依然高値傾向が続く模様。