松本尚君が次期衆院選に出馬

松本尚君が千葉13区の候補に

 日本医科大千葉北総病院の教授である松本尚君が、次期衆院千葉13区の自民公認候補となることが確定的となった。自民党千葉県連の公募に応募し、4月21日に支部長に選任されたものだ。

松本尚君のプロフィール

 金沢大学医学部を卒業し、金沢大学附属病院を経て2014年から千葉北総病院へ移り、救命救急のスペシャリストとして活躍。ドクターヘリによるヘリコプター救急の第一人者となる。TVや映画で人気を博した「コードブルー・ドクターヘリ緊急救命」で医療監修を永年行うなど、多方面で活躍した。コロナ禍では千葉県庁の医療調整業務に関わり、実現はしなかったものの幕張メッセの臨時病院転用を提案。この際、政治・行政が遅々として進まない実態を前に“今の日本は非常時に国民の命と生活を守れる体制になっていない”ことを痛感した。その壁を打破せんとの決断だろう。自身がさらに力を振るう新たなステージとして、このたび国政の場に一歩を踏み出した。

松本尚君とのつきあい

 彼とは小学校からの同級である。それも極めて近しい間柄だ。中学・高校時代はバスケットボール部のチームメイトとして共に汗を流し、よく遊びもした。家は歩いて5分程度しか離れておらず、下校は兼六園を通ってよく一緒に帰った。双方の結婚披露宴では、お互いが友人代表としてスピーチをこなした。人にはいろいろな顔があり、もちろん私は彼の一部分しか知らないわけだが、そこだけを捉えれば誰よりも彼を理解していると思っている。

松本尚君からの電話

 そんな松本君が国会議員を志す。実は1か月ほど前に彼から電話があった。「もしかしたら総選挙の候補者となる可能性が出てきた。そうなれば病院を辞めての挑戦になる。お前はどう思うか」というものだった。どうも彼は「バカなことはやめとけ」と言われることを想定していたらしい。だか私の第一声は「総選挙って何の?」という問いだった。バカは私である。「総選挙」と呼ばれるものはこの世に衆院選とAKBの二つしかない。還暦近いおっさんがまさかAKBはない(笑)。急な話に私もちょっと動転してしまったのだ。だが私は、びっくりはしたものの不思議にスッと腑に落ちるものがあって、「それは、アリだ」と即答した。彼は意外そうだったが、私の賛意に喜んだように感じた。

松本尚君の決断

 私が賛同したのは、今思えば次のように感じたからだ。彼が千葉北総病院で築いてきた仕組みは、日本の緊急医療体制の道標となるもので偉大な成果と思う。しかしこれを国家的規模に発展させるには、一介の医師よりも政治家こそダイレクトである。今、政治の道に進むのはまったくもってタイムリー。かって金大病院から千葉北総に移ったのが彼の転機になったように、今回の決断もまさに正しい選択となるに違いない。

松本尚君の政策

 「中途半端じゃ救えない」「仕組みを変えれば『どうしようもない(状況)』は解決できる」
この言葉は彼がNHK「プロフェッショナル」(2009年放送)で語った信条だ。彼の今考えている政策は①災害派遣医療チームの法制化、②創薬等の科学技術研究への投資強化、③千葉13区を災害に強靭なモデル地域に、④医療界全体を統治する仕組みの構築、⑤憲法における緊急事態条項の新設…である。これだけ明確な目標があるのなら、当選すれば必ず仕事をしてくれるだろう。

松本尚君を応援する

もちろん、今秋に予定される衆議院議員選挙は一筋縄ではいくまい。遠く離れた石川県から何ができるか、私自身まだまったくわからない。だが、彼の転身と大いなる挑戦を全力で応援する。