北陸CGCアソシエイツ会総会

北陸CGCアソシエイツ会

 全国の中堅・中小のスーパーマーケットがグループ化し、共同して商品開発や調達をする日本最大規模の組織がCGCグループである。全体を統率するのがCGCジャパン、さらにそれを10の地区に分割して独自の活動を展開する。当地区のエリアは「北陸シジシー」だ。そして、その取引先(主にベンダー企業)で組織する会が「北陸シジシーアソシエイツ会」である。英語でassociateは、仲間・同僚・準会員といった意味だ。我が社はそのアソシエイツ会の会員であり、現在、我が社の会長がシジシー北陸アソシエイツ会の副会長となっている。

会長交代

 本日、北陸シジシーアソシエイツ会の総会が開催された。コロナ禍で昨年は会合は開かれなかった。今年も微妙だったが、対策をしっかり取った上で、広いホテル会場を密にならぬように座り、議事が進行した。また、例年なら総会後に会食が開かれるところ、今年は講演会のみをもって終了とされた。今回をもってアソシエイツ会の会長・吉田茂氏(カナカン副会長)は退任され、新しく谷口英樹氏(カナカン社長)が会長に就任された。
総会後の講演会は大変勉強になるものだったので、後日書き記すことにする。

生鮮食品とCGC

 CGCは、加盟スーパーが商品の共同仕入れ・共同開発するものだから、ベンダーにとっても利用価値が高いもの…であるはずだ。おそらく日配品などはシジシーブランドがたくさんあるわけで、規模を活かしが展開ができる。しかし、生鮮品はそこまでのスケールメリットを出せているとは言いがたい。理由は、巨大組織であるシジシーグループ参加企業に対し、一律にあまねく提供できる生鮮食品がなかなかないことだ。また、もしあったとしても、日々変動する生鮮品の相場において、一律品よりも安値で取引される商品が頻発する。すると、スケールメリットを追求して安く調達できるはずのプライベートブランドが、逆に重荷となってしまうことが珍しくないのだ。これを「(当社のような)青果物ベンダーにとって、シジシーはメリットが少ない」と言い切ってしまってよいのかどうか。もちろんそう割り切るべきではないだろう。生鮮品については、価格訴求ではなく、テーマ性、例えば食育関係にマッチする食材などをうまくエリア展開するような試みならば、十分にボランタリーチェーンは機能すると思う。ここが我々の知恵の使いどころと思う。