金沢市農産物ブランド協会とは
昨日4日、午後2時より「金沢市農産物ブランド協会」の委員会が開催された。ブランド協会は加賀野菜15品目、金沢そだち5品目の認証機関であり、金沢市の特産農産物の生産振興と消費拡大及び普及啓発活動を行っている。会長は金沢市農協の橋田組合長であり、副会長は私が務めさせていただいている。
この一年の活動及び変更点
協議事項は、令和2年度の事業報告及び収支決算、令和3年度の事業計画及び収支予算で、毎年この時期定番の内容だ。問題なくすべて了承された。だが内容的には結構大きな変更が加えられた一年だった。今期は、永年続いた「加賀野菜料理提供店制度」と「加賀野菜加工品認証制度」が廃止となった。廃止だから加賀野菜そのものが廃れるわけでなく、形骸化した制度をやめたものだ。また「加賀野菜販売店認証制度」は登録・更新が無料となった。より自由度が高まったと言えるだろう。そして、ブランドマークが刷新された。これに伴い、加賀野菜に添付できるシールも一新された。
指名されたので発言を少々
橋田会長が全体を通して質問や意見はないかと参加者に問いかけ、なぜか私を指名した。そこで次のように質問1つ、感謝1つ、問題提起1つさせていただいた。
①質問
認定制度に変更があり、新しいマークの商標が登録されたり、内容に変化がある。今後、加工品を作りたい業者は、商標とどう向き合えばよいか。
⇒ブランド協会に問い合わせをしてもらう。そして、商標の使用許可申請書を提出してもらう。審査会はなくなったが、ブランド協会で申請内容をチェックし、許可を出す。その案内はホームページにも掲載した。
②感謝
コロナ禍で一般的野菜は巣ごもり需要でむしろよく売れたが、こだわり野菜や希少野菜はその逆で業務需要の激減に苦しんだ。加賀野菜は太きゅうりを代表例に、昨年はかなり販売面で苦境に陥った。それを救ったのがブランド協会及び金沢市の農政である。給食の材料に入れ込むなど、需要喚起を行った。そういう努力に対して感謝する。
③問題提起
依然としてマイナー品目の生産者、生産量が伸びない。へた紫ナスはたったお一人だ。引き続き、零細品目に向けた生産振興策をぜひお願いしたい。