W杯より面白いUEFA EURO
コロナ禍による1年の延期を経て、欧州最強を決めるUEFA EURO 2020が開幕した。FIFAワールドカップにひけを取らない大会である。いや、欧州圏に限定されるからこそ、日頃からの近隣ライバル意識が火花を散らす。そもそもが噛み合う対戦ばかり。W杯がどこかしら浮ついたお祭り感があるのと対照的に、UEFA EUROは毎回予選から決勝まで白熱した試合が続き、ギュッと引き締まった緊張感が漂う。私はむしろW杯よりEUROの方が好きかもしれない。
各国豪華なスター軍団
2018W杯チャンピオンのフランス、FIFAランキング1位のベルギーが優勝候補だ。フランスの陣容は凄まじい。ムバッペ、グリーズマン、ポグバ、カンテ、そしてベンゼマ…。世界超一級のタレントが揃う。ベルギーも史上最高の黄金世代と言われる。クルトワ、デブライネ、ルカク、アザール…。レッドデビルズはメジャー初制覇を真剣に狙っているはずだ。もちろん、クリスチアーノ・ロナウドのいる前回覇者ポルトガル、この大会が最後の指揮となるレーブ体制の強豪ドイツも優勝を狙う。スペインはセルヒオラモス、クロアチアはラキティッチ、スウェーデンはイブラヒモビッチを欠いての闘いとなり、上位進出は難しいだろうか。
熱狂のフランス-ドイツ戦
大会は6月11日に開幕し、決勝戦は7月11日のちょうど1ヶ月間の開催だ。本日は予選リーグ注目の大一番、〝死の組〟F組のフランス-ドイツ戦をWOWOWで観戦した。前半早々にドイツ、フンメルスのオウンゴールという予想外の展開で始まり、なんとそのまま押し切ってフランスが1-0で勝利した。自殺点のみのロースコアー。山場が少なかったかというととんでもない。VAR判定でゴールが覆ったシーンが何度もあって最後まで緊迫したゲームだった。これでまだ大会序盤。日本国内ではまったく話題になっていないが、私はこれから存分にUEFA EUROを満喫させてもらう。