緑のだるまはキャベツのだるま
写真の珍しい緑色のダルマは、嬬恋村農協と全農群馬県連が当社宛てに下さったキェベツ「必勝祈願だるま」である。群馬県嬬恋村は日本でも有数のキャベツの大産地であり、当社も昔から大変お世話になっている。今回は、コロナ禍で産地会議ができないことから、それに代わるインパクトのあるものとして、嬬恋キャベツの指定産地に対して作ったものだそうだ。
だるまに目を入れる
下さった時には両目は入っておらず左右とも白目だった。片目は大安吉日に入れるのが良いらしく、その日を選んで担当者が入れた。両目に入れるのは大願成就がかなった時である。大願成就とは何を指すか。それは目標実績数をクリアーした時である。目標実績数とは何か。それは嬬恋キャベツ全体で1920万ケースを出荷することだそうだ。それを全国の卸売市場で販売する。では、当社はそのうち何ケースを売るのか。嬬恋とわが社との間で設定されている目標販売ケース数は13万ケースだそうだ。13万ケースは物凄い数にも思えるが、全体のシェアから言えばたった0.6%である。たぶん農協サイドからすれば、石川・金沢よ、まだまだ力が足らんぞと思われているだろう。大きなテーマである。
産地出張がないことの功罪、人脈
産地出張がないことにはいい面悪い面がある。今回の処置はかえって印象に残り、粋なはからいだ。だが、やはり人間関係の構築や信頼の醸成を考えると、人的交流はもっと必要である。コロナ禍により戻る世界、戻らない世界をよく吟味しなければならない。