今日は海の日、ではない
例年ならば7月の第3月曜日は「海の日」祝日である。実際、世に出回っている多くのカレンダーは2021年7月19日(月)が赤い字で祝日表記されている。しかし、実際のところ今日という日は平日となった。東京オリンピックを開催するため、海の日を7月19日から7月22日に、スポーツの日を10月11日から7月23日にずらした。五輪開催に合わせ世間を4連休とするためだ。この例年とは違う祝日設定は「オリパラ特措法」という時限立法によって成立した。国会を通過したのは昨年11月である。よって、世の中のほとんどのカレンダーは印刷が間に合わず、旧の暦のまま販売されてしまった。
勘違い続出
このため、世間では今日という日を祝日と勘違いし、会社(学校)を休んでしまう或は会社(学校)からの連絡で慌てて出勤・登校する人が少なからずいたようである。また今後は逆に、7月23日を休みと知らずに出社・登校する人が出てくるかもしれない。10月11日も要注意だ。
卸売市場の人々は真面目
今朝の様子を見るに、卸売市場で勘違い欠勤はなかったようだ。毎日顔を合わせる関係者、お客さん方はいつも通りに仕事に精を出されていた。わが社の社員にも勘違い野郎は一人もいなかった。卸売市場では臨時休市日、臨時開市日が数十日もあるため、世間一般のカレンダーを誰もあてにしない。市場や卸売会社等が発行するカレンダーをよりどころにするのが癖になっている。
行政の怠慢又は認識不足
コロナで五輪を一年延期することはずいぶん前に決まったのだから、さっさと国会にかけてしまえば今回の混乱は起こっていない。なぜか11月という年内ぎりぎりまで特措法は成立しなかった。これは怠慢と言うべきか、認識不足と言うべきか。カレンダーというものが、一般の人々の仕事と生活にいかに重要な意味を持つか、わかっていないのではなかろうか。慎重に審議すべきものは時間をかけて丁寧に、スピーディーに処理できるものはなるべく迅速にお願いしたい。