2021年7月23日開会式開催
〝ついにこの日にたどり着いた〟ともいえる。〝この期に及んでまだゴタゴタが続いている〟ともいえる。本当にここまでいろいろなことがあった。これからもまだまだ大変な事件が起こるかもしれない。ただ一つ言えることは、東京五輪は開幕にこぎつけたという事実である。未だに中止を求める声が小さくないのは異常事態だ。やると決まれば、もうすべての人々が一致団結して乗り越えるしかない。
これまでの苦難・不祥事の記録
今日からは感動一色の日々となることを祈った上で、以下に東京五輪の昨日までのゴタゴタの記録をする。
●2013年9月 招致決定。テーマは「復興五輪」。
①2015年7月 イラクのザハ・ハティド氏による新国立競技場デザイン案を白紙撤回。(後に隈研吾氏となる。)
②2015年9月 佐野研二郎氏による大会エンブレム案に盗作疑惑で白紙撤回。(後に公募で「組市松紋」になる。)
③2019年2月 桜田五輪担当大臣が池江璃花子の白血病公表に「がっかり」発言。
④2020年3月 新型コロナウイルスで五輪開催は一年間延期が決定
●2020年8月 安倍晋三が総理大臣を辞任。
⑤2021年2月 森喜朗・五輪組織委員会会長が女性蔑視発言で辞任。後任人事で川渕三郎氏内定も密室批判で橋本聖子氏となる。
⑥2021年3月 五輪演出チームの佐々木宏氏が「渡辺直美をブタに変身」させる案のライン流出炎上で辞任。
⑦2021年7月 オリパラ開会式音楽制作の小山田圭吾氏が過去のいじめ告白記事により辞任。
⑧2021年7月22日(開会式前日)
開会式閉会式演出担当の小林賢太郎氏を解任。20数年前のコントでホロコーストをネタにしたものがあり、芸能雑誌がこれをツイートしインターネット上で騒動となったため。
不祥事もあれば、不当なものもあり
批判されてしかるべき不祥事はもちろんある。この五輪は終始、組織全体がどういうヒエラルキーで動いているのかが見えない。政府、東京都、組織委員会、そしてIOC…。指示命令系統がはっきりしないから、「身体検査」など様々な要チェック項目がダダ漏れになっている感じだ。
一方で「なぜ大昔のことをこのタイミングで?」と首をかしげたくなる事例もある。とにかく五輪を潰してやれという何者かの悪意を感じる。SNSや雑誌で炎上すれば、問題のあった年数など言い訳にならない。この風潮、下手すれば子ども時代の発言までさかのぼって追及されるのではないか。時効なき人格否定という恐怖を感じる。
わたしは無名の小市民だが、もし私を社会的に抹殺しようと思う人がいた場合、このブログを隅から隅までチェックすれば、もしかしたらそのネタとなる問題発言があるかもしれない。
今日から閉会式までの心配事
何よりも各国の選手団に感染者がまん延しないことを願う。チームに陽性反応がたくさん出て急遽出場辞退となれば、大会ムードが一挙に沈んでしまうだろう。競技終了後の感染拡大も、大会運営の責任を問われる。だがすでに少なからず感染者が出ているのが現状だ。世界が注目するメダル争いの決勝戦がコロナ感染で流れる、という事態だけはなんとか避けられるよう、関係者各位の日々の管理徹底を願うばかりである。